首都圏ネットワーク (ニュース)
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え日本の伝統文化が広く紹介されているが、こうした中、東京都調布市にあるさくら着物工房の鈴木富佐江さんは脳梗塞になったことをきっかけに、簡単に着付けが出来る帯や着物を紹介し、日本の着物文化を広めようと取り組んでいる。鈴木さん達は高齢者や障害者の施設を訪れ、ボランディアで着物を着てもらう活動を行っている。簡単に着付けが出来る帯はお年寄りにも公表だ。昭和39年に開催された東京パラリンピックで、鈴木さんはボランディアとして着物で外国人選手達に接した時、外国人選手達に喜ばれた経験から着物で外国人選手達をもてなしたいと考えるようになったと言う。また、2020年に再び東京パラリンピックの開催が決まった事で、鈴木さんの着物を身近なものにしたいという思いが強まった。座ったまま着付けが出来るよう、着物にも裾にファスナーを縫い付ける工夫を施した。
徐々に筋肉が衰える難病を持ち、医師から車椅子での生活を勧められている小澤綾子さんという女性が鈴木さんの下へ訪れた。小澤さんは、趣味の音楽を通じて病気について知ってもらおうと積極的に活動している。鈴木さんは展示会の初日に小澤さんを招き、歌を披露してもらうことにした。着物が持つ力をこれからも広めていきたいと鈴木さんは考えている「もっ帯ない」展は明日まで東京都池袋にある東京芸術劇場で開かれている。