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イラン・ロウハニ政権の2期目の課題についてスタジオで解説。最大の懸念はトランプ大統領で、オバマ前大統領との間で結んだ核合意を破棄したいと考えている。トランプ大統領はほかに、イランのミサイル開発を理由にした制裁強化も行っている。金融制裁も含まれており、米ドルによる決済が不可となるなどイランとの貿易に影響が出ている。また、イランがテロを支援しているとしてイランと敵対しているサウジアラビアやイスラエルと協力して対イラン包囲網を作ろうと呼びかけている。イラン国内では制裁が解除されないことで若者の失業率もあがっており、この状態が続けばロウハニ政権への失望にもつながりかねない。そんなロウハニ大統領にとっての頼みの綱はヨーロッパ諸国。イランが核合意を守っていることを評価し、各国の企業が相次いでイランに進出している。今月フランスの企業がイランとの天然ガスの開発をめぐり大きな契約もした。ロウハニ政権はトランプ政権の圧力に屈せず、引き続き対話路線で外国の資本や技術を導入して経済を立て直したい考え。