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中東やヨーロッパを歴訪している米トランプ大統領は、NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に初めて出席し、28の加盟国のうち23か国が防衛費をGDPの2%以上に引きあげるという合意に達していないと批判し、何年もの間の不足分を埋め合わせなければならないと延べ、防衛費の増額を強く求めた。加盟各国は目標達成に向けた具体的な計画を策定し毎年進捗状況を報告することで合意した。また、トランプ大統領はこの会議に先立ってEUトゥスク大統領と会談し、ロシアへの対応などについて意見を交わした。会談後、トゥスク大統領は意見の相違があるという認識を示した。具体的にどのような違いがあったのかは明らかにされていないが、トゥスク大統領はロシアへの経済制裁などを巡って厳しい姿勢を示してきたのに対し、トランプ大統領はロシアに対する目立った批判はしておらず、ロシアの脅威や今後を巡る対応に違いがあった可能性がある。このあと、トランプ大統領は仏マクロン大統領と初めて会談するなど、ヨーロッパ各国との外交を活発化させている。