ひるおび! ひるトク!
グアムへのミサイル発射について専門家の意見を紹介。伊藤俊幸教授は「撃たないのでは」。飛距離や飛行時間など具体的な数字に注目すると正確にグアムまで飛ばす技術が確立された。しかし、実際に戦争を引き起こしかねない行動に出る可能性は極めて低いという。また、海上のどこに着弾するかによってもアメリカの出方は変わる。領海であれば迎撃、排他的経済水域であれば迎撃しない、接続水域の場合は迎撃するのではないかという。「射撃とは言っているがこれも実験」などと話した。あえて迎撃されるかもしれない場所を指定してアメリカの出方を探っている。北朝鮮はアメリカと対話をしたいと考えている。今月5日の安全保障理事会では北朝鮮への新たな経済制裁を全会一致で採決、21日からは米韓合同軍事演習が行われる予定。アメリカとの間に平和条約を結び、アメリカに不可侵を約束させたいのではないかという。また、今回は金正恩党委員長ではなく戦略軍の発表のため、北朝鮮は撃たなくてもメンツは潰れない。さらに、アメリカまで届く核ミサイルを持てばそれ以外の軍事費を抑えられ、その分を経済に回せるというのが並進路線。あえて予告して国内にアピールし、求心力を高めたいのではないかという。
春名幹男氏は「撃つ可能性も…」。北朝鮮はトランプ大統領の挑発に乗った可能性があるという。トランプ大統領は8日、「北朝鮮はこれ以上アメリカを脅かすようなことはしない方がいい。世界が見たこともない炎と激しい怒りをもって迎えられるだろう」とけん制している。さらにきょう、「北朝鮮がグアムに何かすれば誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」などと発言した。春名さんは「今起きているのは言葉の戦争」「”検討している”という言葉に何とかしてほしいという気持ちがみられる」「北朝鮮側にとって得になることがなければ発射までいく可能性はある」などと話した。5月には米朝非公式対話は実現したが、内容は極めて厳しいものだった。北朝鮮は核兵器を搭載したICBMを開発するまでは話し合いに応じない態度を示した。グアム周辺にミサイルが撃たれた場合、アメリカは迎撃する可能性が高い。迎撃が成功すればトランプ大統領は面目を保てるが、失敗した場合、トランプ大統領がさらに過激化する可能性もあるという。八代さんは「海上周辺を航行している民間の船や軍艦を守るために迎撃することは考えてられる。しかし、国際法上は公海なのでアメリカは国際法違反となり北朝鮮にとっては格好のポイントになる」などと話した。春名さんは北朝鮮が撃ってしまうと予測できない状況になるため、中国も必死に止めに入るのではないかという。「最終的には北朝鮮の国家崩壊にもなりかねない」「撃ち落とせなかった場合などの報復をアメリカ側も考えなければいけない。そうなると戦争もありうる」などと話した。