目撃!にっぽん “ヤマタイ”の甲子園~想いは一つ 中村高校野球部~
甲子園まで2週間のこの日、選手たちに背番号が手渡された。山本泰生君には10番が与えられた。しかし中村高校の選抜出場は注目を集め、山本君は取材への対応に追われていた。中村高校野球部は1977年、わずか12人のメンバーで選抜初出場・準優勝を成し遂げた。この奇跡は“二十四の瞳”と称えられ、地元の凱旋パレードには30000人もの人が集まったという。山本君は再びの期待へのプレッシャーと、取材などで練習時間が取れないことに焦りを感じていた。そして甲子園前の最後の練習試合で代打に起用されたが結果を残すことができなかった。40年ぶりの快挙に地元の期待は高まる一方だ。そして初戦の相手は4年前の夏の覇者 前橋育英に決まった。