NHKニュース7 (ニュース)
霞ヶ関カンツリー倶楽部は、女性の正会員を規約で認めず、IOC=国際オリンピック委員会は競技会場として平等などを掲げたオリンピック憲章にそぐわないと改善を求めていた。これに対して倶楽部側は20日、ゴルフ場のクラブハウスで臨時の理事会を開き、今後の対応を協議しました。その結果、会員を対象にした説明会で出された意見を踏まえ、出席した14人の理事による採決を行った結果、規約を変更して女性を正会員として認めることを全会一致で決めたという。これについて、倶楽部側は「倶楽部の将来を見据え、時代のすう勢に沿って運営を進めるため自主的に判断したものだ」としている。これによって、東京オリンピックのゴルフの競技会場をめぐる議論は、決着に向かう見通し。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、「細則の改定にあたってクラブの皆さまが大変なご尽力をされたと伺っている。心から敬意を表するとともに、会員の皆さまのご協力に感謝申し上げる。組織委員会としても引き続きしっかりと準備を進めて参りたい」とコメントを発表した。ゴルフの国際競技団体である国際ゴルフ連盟は、日本ゴルフ協会などを通じ「決定は、大変喜ばしい。すばらしいゴルフ競技が霞ヶ関カンツリー倶楽部で開かれることを心から望んでいる」とコメントを発表した。