ニュースウオッチ9 (ニュース)
TPP交渉の対象は21分野に及び、特に行方が注目されるのは関税について。交渉次第では自国の産業に大きな影響を与える。
輸出拡大を狙う品目を攻め、関税をかけて守ろうとする品目を守りと分類すると、日本が攻めたいとしている分野は自動車など家電製品。守りにはコメなどがあげられた。また、同じ用に各国の通商交渉についても解説された。
マレーシア・コタキナバルでは今月19日、交渉が行われるホテルロビーに業界団体関係者が集まっていた。キャス・ジョンソンさんは、自国の繊維産業が有利になるよう情報収集を行なっているという。アメリカの繊維団体の多くは関税撤廃を対象にする製品は自国やTPP参加国で生産した糸や生地を使うよう求めている。しかし、ベトナムは原材料が自国やTPP参加国でなくてもベトナムで加工されれば関税撤廃の対象にすべきだと反対している。
キャス・ジョンソンさんは自分たちのルールに賛同する国を増やすため、参加国の関係者に積極的な働きかけを行なっている。非公式な場で自国の主張を各国にアピールする“仲間づくり”も展開されている。