- 出演者
- 進藤晶子 加藤浩次 やす子 森永卓郎
今日は儲かる色「黒」について。白物家電や衛生用品、食品など最近黒色が儲かっている。儲かっている黒色の秘密を徹底追求する。
オープニングトーク。今日は儲かる色シリーズ第一弾、「黒」について。加藤は「黒と紺とグレーと白しか買わないって決めてる。朝起きた時に柄物があると迷う、それがないように」などと話した。
オープニング映像。
今日のゲストはやす子さんと森永卓郎さん。やす子さんは柔道黒帯だという。「柔道で勝ったことが一度もなくて、不戦勝だけ1度ある」などと話した。森永さんは「黒は不思議な色で、全ての色を混ぜると黒になる。光の場合は何も混ざってないのが黒。不思議な力を生かしたビジネスが世の中に存在している」などと話した。
大阪府淀川区にあるターナー色彩は絵の具メーカーで、看板商品は1982年発売のアクリルガッシュ。色伸びがよく接着力が高いため、何にでも塗れて年間約2億本売れている。2020年、世界一黒い絵の具と会社が自負する「アクリルガッシュ 暗黒ブラック」を販売した。当初は期間限定の12色セットの1色として販売したが、バラ売りの要望が殺到し単品でギュラー商品に。するとわずか2年で1万本を販売する大ヒットとなった。開発した西原さんによると光を反射しないように顔料を多く組み合わせているという。顔料の粒の大きさをバラバラにすることで隙間だらけになり、その隙間に光が入り込んで反射を抑えるためより黒く見える。現在ターナー色彩の研究室では様々な儲かる黒を研究開発中。「アイアンペイント」は黒い金属のような質感に変身する。社寺修復用塗料「古色燦然」は世界遺産にも登録されている奈良県の薬師寺「食堂」で使用された。他にも130箇所以上のお寺や神社が古式燦然で塗装されているという。
ターナー色彩の「暗黒ブラック」で塗ったひよこの置物をスタジオに用意。やす子は「ない!」などとコメント。
滋賀県米原市に開発拠点があるある東レは黒い製品だけで年間約2800億円を売り上げているという。その商品は「炭素繊維」。特徴は軽さと丈夫さで、その特性を活かしてゴルフクラブなど身近な製品やレーシングカーのボディーなどに使用されている。特にボーイング787には東レの炭素繊維が多く使われていて、機体の約50%を占めているという。炭素繊維の向きや量で強くする箇所を決めることができる。例えば競技用自転車の場合、変形の大きなところを補強する設計にするという。シートの張りつけ作業は基本的に全て手作業。更にホリエモンが取締役を務めているインターステラテクノロジズの宇宙ロケットも手掛けている。今軽くて丈夫な炭素繊維は宇宙ビジネスからひっぱりだこなのだという。
東レの炭素繊維について。森永さんによると「鉄の10倍強いけど鉄の10倍高い。手もかかるし技術的にも大変な商品」などと話した。東レの直塚さんは「空を飛ぶものは基本的に炭素繊維を使うことは必須になってくると思う」などと話した。
東京・品川にある、年間売上689億円の三菱鉛筆。2020年発売の黒いボールペン「ユニボールワン」が右肩上がりの売上となっている。その理由は濃いインクの色だという。新開発した「ビーズパック顔料」を使用していて、その最大の特徴は従来の5~10倍の大きさであること。紙の繊維に乗ってより黒く見えるのだという。先端に詰まる問題は顔料が沈まないインクの粘度と顔料の比重を開発して解決した。1958年発売の鉛筆「ユニ」は20年以上前から国内シェア1位を守り続けているということ。
三菱鉛筆の10Bの鉛筆を出演者らが体験。加藤は「黒い、ぜんぜん違う」などとコメント。三菱鉛筆の寺杣さんによるとアーティストの人らが使うそう。
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森永卓郎さんの儲かる黒は「ブラックモンブラン」。モンブランはフランス語で「白い山」という意味。森永さんは「佐賀県の竹下製菓というところが作っていて九州の人はみんな知っている」などと話した。
「がっちりマンデー!!」の次回予告。
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