- 出演者
- -
オープニング映像。
動物さまをヒントに開発された様々な発明品がある。高速水着は鮫肌をヒントに開発。500系新幹線は空気抵抗を抑えるためにカワセミのくちばしをヒントにしているという。
- キーワード
- カワセミ
凹凸が速さのヒミツ!? ???から学んだ高速スキーウェア。
デサントが開発したスキーウェアは、状況に合わせて形状が変化する。高速スキーウェアがヒントにした動物は?という問題。正解は「イルカ」。
日本初の快挙!超小型の月面ロボ。
無人探査機「SLIM」。SLIMに搭載されていたのがタカラトミーが開発した「SORA-Q」。SORA-Qがヒントにした動物とは?という問題。正解は「ウミガメ」。
動物と会話ができる獣医が主人公の映画「ドクター・ドリトル」。現実ではあり得ないが、イルカなら会話ができるかもしれないという。村山司教授は研究人生をイルカとの会話に捧げる日本でただ1人の研究者。今回イルカの研究をリポートするのは松本明子。松本明子と村山司教授は鴨川シーワールドを訪れた。松本明子はまずシロイルカの生態を学んだ。シロイルカは白さを保つためにあることをしているという。
シロイルカは白さを保つためにあることをしているという。それは「脱皮」だった。保護色でもあるので外敵から身を守るために白くしておかないといけない。シロイルカのナックくんはトレーナーはボールを見せるとボールという。これをたくさん教えてあげれば会話ができるようになるかもしれない。これはイルカの中でもシロイルカにしかできない。様々な意味を持つ文字をイルカに学習させれば人に意志を伝えることも可能になるという。フィンや水中マスクなどモノを表す文字をシロイルカに見せると、シロイルカは文字が示すモノを見事に選んだ。次に「文章を理解する」に挑戦。シロイルカはトレーナーが示した文章の通りの行動をした。
なぜ!?タヌキの謎生態。
三鷹のタヌキは八王子のタヌキより早食いであることが分かった。実際に撮られた映像を紹介。三鷹の方が都心部に近いので人が多い。人目を避けて早食いになるという。
アリは孤独になると寿命が縮む。10匹のグループで飼育したアリの平均寿命は66日だったのに対して1匹のアリの寿命は6日だった。1匹だとアリはストレスに応じて作られる活性酸素の量が増えることが分かった。
人間にとって最も身近な動物、犬。現在全世界で約5億匹が飼育されている。群れで生活するオオカミを祖先に持つため、犬は家族に対して順位を付けていると考えられていたが、それは人間の思い込みだった。最近の研究で犬の行動原理がわかってきたという。オオカミの集団は家族であり序列関係は存在しない。首をかしげるのは音を集中して聞いているときだという。今回、犬の生態をまなぶのは、みやぞん。怒った時に「ごめんなさい」みたいなの表情を見せるときがある。この表情を「ギルティルック」という。
犬が見せる反省の表情「ギルティルック」。犬は自分が悪いことをしたからギルティルックをやってるわけではない。AとBの実験を行うことにした。Aは犬の前におやつをおいて、飼い主が待てと指示したあと、その場を離れる。その隙に他の人が犬におやつを食べさせ、戻ってきた飼い主が犬を叱るという実験。Bは誰かがおやつを隠し、飼い主が犬をしかるという理不尽なもの。Aのときは「ギルティルック」が見られた。Bの場合も「ギルティルック」が見られた。叱るのではなく褒めた場合、A、Bどちらとも喜ぶ様子をみせた。犬は飼い主の態度によって行動を変えているだけ。「ギルティルック」は困惑しているだけだという。
犬は人と仲良くなるために進化してきたという。目線でコミュニケーションを取るのが犬と人の関係では強い。基本的に動物同士が出会うとアイコンタクトは敵対のシグナルとも取られるが、犬と人は絆を深めるために気持ちを伝える能力を進化させてきたと考えられている。餌皿をタッパーで密閉。自分で解決できない状況になった場合、犬はどんな反応をみせるか実験。犬は飼い主の目を見始めた。話している時の声の調子や抑揚、音声的な手がかりもコミュニケーションで大切。声の抑揚の実験結果を紹介。飼い主が犬から見えない状態で「ブーブー」など意味のない言葉で犬を呼ぶ。遊ぼうという高い声と来るなという低い声では犬の反応に違いはあるのか。高い声でブーブーというと、犬は興奮し近づいてきた。低い声でブーブーというと、犬は大人しくなった。犬は耳から入る情報も使って行動していることが分かった。
宮城県の田代島は島民48人に対して200匹の猫が生息する猫島。マユの産地として栄え、ネズミからマユを守るために猫が飼われだしたという歴史を持つこの地で、独自の進化を遂げた猫たちがいるという。島の猫たちは一般的な野良猫に比べて警戒心が薄く寛容性が高い。2年かけて調査された研究では島の猫の約7割が撫でられ、その半数以上は抱っこまでさせてくれたという。猫の社会化期では生後7週までに人と接すると人馴れが進むと言われている。生まれた瞬間から人の社会に馴染んでいる。また、島の環境では寛容性のある個体が生き残りやすかった。
島の猫は自分で解決できない問題に直面した時、人に視線を向けて助けを求めるのか調査。数個体がチラッと人の方を見た。これまでの研究では猫は人に助けを求めないという結果だが、犬は視線を使って人に助けを求める結果がある。島猫の進化は島民との密接な関係から生まれたのかもしれない。近年の飼育環境の変化から猫が犬のような性格に変化しているかもしれない。