- 出演者
- さかなクン 香音 木村佳乃
さかなクンと香音は北海道斜里町でオオカミウオの釣りに挑戦。オオカミウオの餌はスルメイカ1杯。この時季、オオカミウオは好物のカニなどを求めて水深40mほどの朝場に移動してくる。海面スレスレにイカを漂わせて誘う。開始から2時間、スタッフが仕掛けていた釣り竿にオオカミウオがかかった。釣り上げたオオカミウオは大きさ約1.2m、重さ約8kgだった。
さかなクンがオオカミウオについて解説。オオカミウオは岩礁帯に暮らしていて、岩の隙間や穴の中に体を隠し、頭だけを外に出している。泳ぐのが苦手。海の中ではケガニ・ホタテガイ・ウニなどを食べている。
さかなクンと香音が標津サーモン科学館を訪れた。30種類以上のサケ科魚類を中心に北海道に暮らす魚を展示している。さかなクンはダウリアチョウザメの餌やり体験。ダウリアチョウザメはホッケをひと飲みする。歯がないため、手から直接餌をあげることができる。
さかなクンと香音が標津サーモン科学館を訪れた。水槽でオオカミウオの食事風景も観察。鋭い歯を強靭な顎でケガニの甲羅やホタテガイの殻も噛み砕いて食べていた。オオカミウオは犬歯状歯と臼歯状歯の他に咽頭歯という歯を持っている。犬歯状歯は上顎と下顎で歯がズレているが、これは硬いものをかみ砕くため。
さかなクンと香音がオオカミウオの恋について学んだ。オオカミウオのつがいは産卵までの約2か月は同じ穴で過ごす。他の雄が巣穴に近づくと、つがいの雄は口の大きさを比べ合ってバトル。それでも決着がつかないと歯をむき出しにして噛み合いのバトルを繰り広げる。
さかなクンがなぜ北の海は豊かなのかについて解説。キーワードは水温差。海の温度は一定ではない。冬の北の海はシベリアからの冷たい風を受けて海面付近の水は冷たくなるが海底付近は比較的温かい。冷やされた表面の水は深い場所へ移動しようとし、温かい底の水は上に移動しようとする。このことを対流という。海底にある微生物によって分解された死骸が栄養塩となるが、対流によって浅い場所に運ばれた栄養塩が太陽の光を受けて植物プランクトンを生み出す。すると、この植物プランクトンを食べる動物プランクトンも増え、生態系の好循環が発生する。
エンディング映像。
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2023年7月17日(6:10)