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2017年1月11日放送 22:00 - 22:25 NHK総合

クローズアップ現代+
▽あなたのペットは大丈夫?〜追跡ペットビジネス・遺伝病の闇

出演者
鎌倉千秋 森達也 春香クリスティーン 
(オープニング)
オープニング

今回はペット達を蝕む病の実態を追跡する。

あなたのペットは大丈夫!? 追跡ペットビジネス・遺伝病の闇
かわいいペットが突然…広がる“病”の実態

埼玉県川越市のペットの飼い主たちの交流会に集まっていたのは車椅子が欠かせなくなった犬たち。元々異常は見られなかったが、飼って10年、麻痺が全身に広がる変性性脊髄症という病を次々に発症した。この病気は生まれつきの遺伝子異常が麻痺を引き起こすと考えられている。コーギーの9割以上に遺伝子の異常があることがわかった。愛媛県に暮らす野崎幸子さんは変性性脊髄症のコーギー、ハナコの介護を続けている。麻痺は少しずつ全身に広がる。治療法はなく発症してからの寿命は3年余り。最後は麻痺が心肺に達する。コーギーが日本で人気を集めたのは90年代後半のテレビCMがきっかけ。爆発的なブームが巻き起こり、コーギーは年間2万匹以上繁殖された。変性性脊髄症の研究を行う神志那弘明さんはブームが起きた当時、遺伝子に異常があると知らないまま繁殖を繰り返したことで病気が広がったと指摘。業界では遺伝病のリスクが高いと知られながら繁殖されたペットもいることがわかってきた。犬の保護活動を行う高橋幸子さんは、ダブルダップルのダックスフントを2匹飼育している。遺伝性の目の病気で、1匹は失明している。珍しいダブルダップルを作るために、目や耳に障害を引き起こすリスクがある遺伝子を掛け合わせて繁殖を繰り返したことが原因。

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ウェルシュ・コーギーダックスフント今治市(愛媛)変性性脊髄症岐阜大学応用生物科学部附属動物病院川越市(埼玉)筑西市(茨城)
広がる犬・猫の“病”追跡 ペットビジネスの闇

大手ペットショップの専属獣医師が、販売側の問題を告発。ブリーダー→ペットショップ→飼い主とペットが流通する大量消費の仕組みが、病気の動物を市場に出回りやすくしていると指摘した。獣医師のショップでは、病気のリスクのある動物も安く大量に仕入れて販売しているという。遺伝病はほとんど治療できない。病気の見極めができないこともある。獣医師はショップに対し、動物の健康に配慮しないブリーダーからは仕入れをやめるべきだと訴えたが、意見は聞き入れられなかった。一部のブリーダーは、動物の質よりも出荷数を増やすことに力を注ぐ。四国のブリーダーは、消費者のニーズに合わせた大量生産の仕組みがある限り、リスクの高い繁殖は止められないと話した。

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かわいいペットが突然…広がる“病”の実態

森が飼っているダックスフントも7~8歳で失明。ちゃんとした子供も産めず、獣医師から遺伝子の疾患を指摘されたと話した。VTRに出てきた以外の犬や猫にも、遺伝病は数多く発生している。チワワやトイプードルに多いのは失明に至る病気。しば犬にも全身まひなどの遺伝病がある。スコティッシュフォールドで人気の折れ耳は、それ自体が骨の異常を示している。大量生産・大量消費が前提の日本のペット市場の仕組みに問題がある。メディアで特定の種類が取り上げられると人気が集中し、偏った繁殖が繰り返される。動物愛護法では具体的な繁殖規制はない。国民生活センターには去年1年で1300件あまりのペットに関する相談があった。元気だと説明された犬が先天性疾患だったり、病気になったら同じようなものと交換すると言われた、など。

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ペットの“病”どう減らす 始まった模索

ある国内最大規模のペットショップは社内に遺伝子検査を行う研究所を設けた。ブリーダーから繁殖に使う動物の粘膜を提出してもらい、遺伝子を抽出して病気のリスクを判別する。しかし経済的な理由から全ての犬の検査をするのは難しいという。あるブリーダーの男性は、一部の親犬に遺伝子検査を導入している。現在、男性は40匹ほどの犬を繁殖に使っているが、検査費用は1匹約7000円。さらに遺伝子に異常のある犬が見つかった場合、飼育費用だけがかさむ。

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江東区(東京)
ペットに広がる“病”問題解決のカギは?

森達也は「このメカニズムが変わらない限りは根本的な解決にならないし、遺伝子チェックで弾かれた犬はどうなっちゃうのかという問題もある」と話した。春香クリスティーンは、「検査にコストがかかっても情報は大切なので、飼い主に値段の負担がかかってもいいんじゃないか」と話した。

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スイス
脱・大量生産 ペットの命と向き合う

千葉・富里に住む小根山さん夫妻は利益に囚われず犬の健康を最優先に繁殖する事を目指している。繁殖の数を極力減らし、リスクのある交配は行わない。そのため、子犬を求める人は1年待つ事もある。繁殖では生計を立てず雑貨で生計を立てている。ペットショップを介さず直接売買を行っている。販売前に飼い主と話し合ってから引き渡す。引き渡した後も交流を続ける。飼い主に必ず送るパピーノートにはワクチンの摂取状況や遺伝病のリスクなどを細かく記している。このノートを元に犬が健康に過ごせるよう手助けしている。

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ボーダー・コリー富里(千葉)
大量生産・消費社会 ペットの命とどう向き合う

春香クリスティーンは「普通というかあるべき姿。こうあってほしいという健全な姿」と話し、スイスの動物事情について「ブリーダーさんが飼い主側をチェックする事はありますし、ブリーダーさんからごめんなさいと言われる事もある。それだけコミュニケーションをとる事が安心材料になる」と話した。

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