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2017年1月12日放送 0:43 - 1:18 TBS

上田晋也のニッポンの過去問
【第77回】「成人式はなぜ荒れるようになったのか?」

出演者
水野真裕美 上田晋也(くりぃむしちゅー) 龍崎孝 山口浩 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今夜の過去問

今回は、「2001年 荒れる成人式」を紐解く。2001年、ある成人式で新成人が市長にクラッカーを浴びせて式を妨害したとして逮捕された。この事件は全国的に大きく報道され、「荒れる成人式」が問題視されるようになった。そして次々と成人式で事件が起こった。成人式が荒れたきっかけとは?

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成人式朝日新聞
荒れる成人式
2001年頃から毎年注目される 「荒れる成人式」はナゼ起きる?

今回のテーマは、2001年にマスコミに大きく取り上げられ、全国的に問題になった荒れる成人式。2001年の主な出来事を紹介する。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開園、アメリカ同時多発テロ事件が発生、宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」が大ヒットとなった。ゲストは荒れる成人式の考察を2014年に発表した駒澤大学・山口浩教授。流通経済大学・龍崎孝教授は「時代と共に変わってきたところを見ていると、成人式って何のためにやっているのか。VTRを見ながらもう1度考えてみたい」とコメントした。

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Can You Keep A Secret?アメリカ同時多発テロ事件ユニバーサル・スタジオ・ジャパン宇多田ヒカル成人式流通経済大学駒澤大学

TBSのニュースライブラリで「成人式」での事件を検索すると、最も古いものは1996年、神奈川・茅ヶ崎市の成人式会場で、新成人同士のトラブルが原因で殺人事件が発生し、逮捕者が出たというものだった。同じ年、宇都宮市では成人式の記念撮影の際、新成人の男性がカメラマン助手に注意されたのに腹を立て、殴るなどしてケガを負わせたという事件があった。どちらも成人式の事件ではあったが、「荒れる」という表現はされなかった。その後、「荒れる成人式」が毎年、取り沙汰されるようになる事件が起こる。2001年、高知市の成人式で当時の橋本大二郎県知事が、騒ぐ新成人を一喝。後日、新成人が謝罪する騒動になった。同じ年、高松市では新成人が市長に向けてクラッカーを鳴らして逮捕されるという事件も発生した。共通するのは、攻撃対象が新成人を祝う側の人ということだ。その後も2002年には那覇市で新成人が警察と衝突し、7人が逮捕。2003年、埼玉・新座市では警察官に職務質問された新成人が違法駐車していた車を急発進させて逮捕された。2004年、静岡・伊東市では祝辞を述べる関係者を無視して壇上に上がった新成人が、垂れ幕を引きずり下ろして成人式を妨害し、刑事告訴される事態となった。

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1996年~1997年ごろ、コンビで成人式にゲストとして呼ばれたことがあるという上田。新成人が壇上に上がってきてネタの邪魔をするなどといったことがあり、成人式は芸人の中でいちばん1年間で行きたくない仕事だったという。そんな成人式での事件年表を紹介。山口教授が過去の新聞を調べたところ、新聞各紙では1980年代後半からすでに新成人のマナーが問題になっていたとして、1988年・1993年の朝日新聞の記事を紹介した。スタジオの龍崎教授・山口教授・上田と、3人も自身の成人式には出席していないという。

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両国国技館千代の富士成人式朝日新聞橋本大二郎

成人式が荒れた原因として、山口教授が仮説を紹介。1つ目は「メディア環境の変化」説。昔の成人式の出席率は半分ほどで、8割程度となったのはここ最近のことだ。特に大きな変化があったのは90年代。ポケベルが高校生の間などで使用されるようになり、若者たちが学校以外で繋がり続けるルートができた。成人式に友人同士で連絡を取って一緒に出席することになれば行きやすくなる。そして、会場で騒ぐことが目的の新成人も、相談が簡単にできるようになったのだと説明した。2つ目は「地元志向の高まり」説。若者たちが東京や大都会に出て進学・就職するのではなく、地元志向が高まってきた。原因は、単純に景気が低迷していることが挙げられるが、一方で少子化が進んだことで親の面倒を見ることを念頭に置く長男・長女の率が高まったことも一因ではないかと山口教授は説明した。

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成人式

山口教授が荒れる成人式が起きる原因の仮説を紹介。3つ目は「大人の権威が失われた?」説。世代的に学級崩壊に近く、その頃に中高生だった人たちが90年代の終わりから2000年代にかけて成人していった。バブル崩壊後、将来への不安を抱いて大人になりたくない新成人にとって、成人式というのは子供の終わりであり、最後くらいはという思いがあるのではないかと説明した。上田は「尾崎豊的な精神に感化されて…みたいなところも世代的にはあるかもしれない」と指摘した。

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尾崎豊成人式

かつての成人式では、紋付き袴や振り袖、スーツが定番だった。今は雷神をイメージした衣装や、肩を露わにした花魁風の姿、頭に大きな花飾りをしたり、顔にペイントをしたりする人などが現れている。一方、荒れる成人式対策として注目を集めるのが、企画・運営を新成人が行なう自分たちで作る成人式だ。また、地元のテーマパークで行なう成人式も各地で人気になっている。

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成人式

派手な格好で成人式に出席する新成人は、北九州では2003年くらいからあったという。山口教授は、貸衣装屋を訪れた男性2人が金色と銀色の衣装を揃いで作ったというのが始まりだと説明した。荒れる成人式が話題になった年代ともかぶっていて、いわゆるヤンキー的な思考の人という層は似ていると説明した。さらに、上田はテレビカメラの存在に触発されている新成人もいると指摘。龍崎教授は「前例があり、カメラも何かありそうなところに配置するという相乗効果みたいなものもあるかという気もする」と話す。こうした成人式だが、その起源は1946年の11月22日~24日、当時の埼玉・蕨町で行われた式典「第1回青年祭」と言われる。山口教授は、戦後の大きな社会の変化の中で、参政権を得て民主主義を担う者になるという自覚を促す目的があっただろうと説明した。さらに、今後の成人式について「そんなに意味を考えなくてもいい。軽く考えるという手もある。結局、考えてみると成人式で「今の若者はダメだ」というのは歴代の大人が言ってきたこと。「最近の若者は」と言っている人たちも、かつては成人式で私語をしたり参加しなかった人たち。「どの口でそれを言うんだ」という感じはする」とコメントした。龍崎教授は「荒れるという言葉を使っているのは大人の方。荒れ方をどうコントロールできるかが、本当の大人の荒れ方」とコメントした。

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成人式蕨町(埼玉)青年祭
次回予告

「上田晋也のニッポンの過去問」の次回予告。

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