- 出演者
- 野々村真 草野仁 石井亮次 黒柳徹子 八嶋智人 檀れい 岡田圭右（ますだおかだ）
今夜の舞台はギリシャ・エーゲ海。およそ100年前に古代ギリシャの沈没船が発見されたが、そこにはある不可解な物体があった。それは天体の動きで暦を計算できる世界最古のコンピューターだった。X線による解析で37以上の歯車が重なっていることが判明し、さらに刻まれた文字から惑星の名前や機械の使い方なども判明した。またエーゲ海では近年、58隻もの沈没船が発見され、2017年に本格的な調査プロジェクトが発足し、今回特別に番組が発掘現場を取材した。
オープニング映像。
今回はエーゲ海に眠る沈没船の謎に迫る。
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人口1500人ほどのフルニ島周辺で58隻ほどの沈没船が見つかり、2017年から行われているという発掘調査に密着した。プロジェクト唯一の日本人メンバーである山舩晃太郎さんは年間100隻以上の沈没船を研究していて、世界中の研究機関で引っ張りだこだそう。今回のターゲットは58隻のうち15番目に発見されたNo.15で、研究価値のある積荷を引き上げ、その下にある船体を探し出したいと考えているとのこと。
ビザンツ帝国は4世紀末から15世紀まで1000年も存続した大帝国で、全盛期には世界の都として栄えたそう。しかし歴史的な情報が少ないため空白の千年とも呼ばれているとのこと。
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エーゲ海の底に眠る沈没船を探索すると、そこには大量の陶器の破片があった。これはアンフォラと呼ばれる商船などで使われた輸送用の壺で、エーゲ海事情を知る大きな手がかりとなる。アンフォラを多く積んだ船は商船と考えられ、壺の形からは製造された時代や場所などを推定することができる。
山舩さんが得意とするフォトグラメトリという水中調査方法は、特殊なカメラで撮影した数千枚の写真をもとに製作する現場の3Dマップだそう。
「イルカの上手な海綿の使い方とは？」とのクイズが出題された。スタジオでは疑似餌にする、変装するなどと予想された。
八嶋智人はスキューバダイビングが趣味で、高橋克実と一緒に潜った後にシャワーを浴びたところドアがインロックされた思い出があるなどと話した。
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エーゲ海がなぜ海のタイムカプセルとなったのかを知るためヒオス島へとやってきた。そこでピルギという村に入ると、家屋や教会など全ての壁に幾何学模様の装飾が施されていた。これは村に伝わる伝統技法で描かれたクシスタと呼ばれる模様だそう。この村で最も古い壁を持つ家にはクリストファー・コロンブスの子孫が住んでいて、さらにこの村だけでも約70人の子孫がいるとのことだった。
島ではコロンブスも愛したお宝が今も大切にされていて、神の涙とも呼ばれるマスティハは古代ギリシャの時代から秘薬として珍重されてきたそう。近年では抗菌や抗酸化作用が証明され、様々な商品に加工されているとのこと。収穫は夏に行われるが、1本の木から1年にとれる量はわずか200gだそう。また周辺の24の村々はマスティハを生産するために組織されたとのこと。
「海賊たちに無人島だと思わせるためイカリア島の人々がした工夫とは？」とのクイズが出題された。スタジオでは洞窟に住む、緑にカモフラージュするなどと予想された。
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「海賊たちに無人島だと思わせるためイカリア島の人々がした工夫とは？」とのクイズ、正解は「巨岩の中に住んだ」とのこと。
ビザンツ帝国の沈没船No.15の発掘調査がスタートした。目下のミッションは状態の良い積み荷を引き上げて船の正体に迫ること。潜水病のリスクを回避するため1人が潜水できるのは30分を1日2回までで、潜る人数も限られるそう。さらに調査の大敵が強風で、夏のエーゲ海ではメルテミという突風が吹き、一方の潮流は逆のため海が荒れやすいそう。水深50mからアンフォラの発掘に成功したがすでにわかることもあり、ガルム工場遺跡から同じアンフォラが出土しているため、沈没船No.15はガルムを運ぶ商船の可能性が高いとのこと。
今回の大きなミッションが積み荷の下に埋まった船体の発見で、船体を調べることで当時の技術水準がわかるそう。さらに引き上げ作業を行うと、商船No.15の商材の一つである皿などが発掘された。中には皿に十字架が描かれているものもあったが、十字架がキリスト教で重視されはじめたのは4世紀で、以後動物などの絵柄とともに急増したそう。学者によると日用品にまで十字架の刻印があることから、庶民にまでキリスト教が浸透していたことがわかるとのこと。また複数の商品を載せた当時の船は珍しく、このことからいくつかの港を経由した可能性が深まるとのこと。密着取材最終日、船体の一部が見つかる可能性が浮上したが果たして見つけることができたのか。
「エーゲ海で獲れる海の幸で提灯のような口を持つ生き物とは？」とのクイズが出題された。スタジオでは牡蠣やウニなどと予想された。
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