- 出演者
- 有田哲平（くりぃむしちゅー） 上田晋也（くりぃむしちゅー） 堺正章 尾上松也［2代目］ 森田哲矢（さらば青春の光） 佐藤栞里 ヒコロヒー 市來玲奈
世界を魅了する！ディズニープリンセス9の秘密。
ロサンゼルスにあるウォルト・ディズニー・スタジオの敷地は約20万平方メートル。今回、スタジオ内を取材する許可が得られた。エントランスの屋根はディズニー初の長編アニメーション映画「白雪姫」へのリスペクトから、七人のこびとが支えている。同作の製作にはマルチプレーンカメラが使われ、カメラの下に背景のセル画を複数置き、別々に動かしながら撮影することで奥行き、臨場感のある映像表現が実現した。
伝説のアニメーター、マーク・ヘン氏はこれまでに「リトル・マーメイド」のアリエル、「アラジン」のジャスミン、「美女と野獣」のベルといったプリンセスを生み出してきた。尾上松也はジャスミンがどタイプだといい、ヒコロヒーはポカホンタスが地元の先輩に似ていると語った。
市來アナウンサーはアニメーション・リサーチライブラリーで、マーク・ヘン氏が描いたアリエルのスケッチなどを目にした。10代の女の子らしさを出すため、モデルの演技を観察してアニメーションに活用したという。
「美女と野獣」はアニメーション映画として初めて、アカデミー賞作品賞にノミネートされた。製作に際して、樹脂でできたベルの人形をつくり、光の当たり方や影などを研究した。また、多くのキャラがくすんだ色の衣服を着用しているが、ベルは鮮やかな青の服を着ていて、特別な存在だと印象付けた。
上田晋也は「好みの女性は？」と訊ねると、マーク・ヘン氏は「ジャスミンですかね。本当に僅かな差ですけど」と答えた。また、ジャスミンのモデルはヘン氏の実妹で、アラジンは様々な資料をもとにした複合体。鼻筋はトム・クルーズからインスピレーションを受けたという。ジャスミンの強気な性格は声優を務めたリンダ・ラーキンに多大な影響を受けた。クイズに正解した尾上松也のため、ヘン氏はジャスミンのイラストを描いてプレゼントした。
ウォルト・ディズニー・スタジオのカフェイン・パッチではコーヒーや軽食をとりながら、意見交換会が行われている。続いて、マーク・ヘン氏は自身の作業部屋を案内。ティアナのオブジェ、プーさんのぬいぐるみが置かれ、43年前に購入したセーターは今も愛用している。今年、ウォルト・ディズニーは創立100周年を迎え、森アーツセンターギャラリーでは「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」が開催されている。
2010年に公開された「塔の上のラプンツェル」ではラプンツェルの約21mにのぼる髪をCGで制作した。理想の髪を追い求め、モデルが出演するシャンプーのCMを研究したという。ヘン氏がデザインしたプリンセスたちは自ら思考し、決断するタイプで、2000年代に入るとプリンセスはより独立し強い個性を持っている。
マーク・ヘン氏は宮崎駿監督のファンで、「ルパン三世 カリオストロの城」では絵を参考にし、好きな作品に「風の谷のナウシカ」を挙げた。また、ウォルト・ディズニー・スタジオでは映画の制作中、スタッフに赤ちゃんが誕生すると、名前をエンドロールに載せている。今回、ヘン氏はアリエルのイラストを描き、2歳の娘がいる有田に贈呈した。
アニメーターのキラ・レトマキさんは「アナと雪の女王」、「アナと雪の女王2」でエルサを担当した。ソフトウェアを使って体、顔の動きをコントロールしていて、3秒のシーンに1週間を費やしたこともあったという。
表情のないベイマックスは首の角度を変えるなどして感情が表現されている。また、グレース・リーブスさんは奈良県出身で、「ミラベルと魔法だらけの家」では背景を担当。リアルなヒビを表現しようと、実際のヒビを数多く撮影。絵を描く時に参考にしたという。六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーでは「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」が開催中。
続いてはゴッホに関する特集。「『医師ガシェの肖像』は1990年にオークションでいくらで落札された？」というクイズが出題された。正解は「約124億5000万円」で、当時の史上最高落札額。続いて「ゴッホの絵は生前何枚売れた？」というクイズが出題された。正解は「数枚」。ゴッホが有名になったのは、死後にその魅力を世界中に広めた立役者がいるため。ゴッホは1853年、オランダで生まれた。気難しい性格で周りに馴染めなかった。美術商や牧師などになろうとしたがすべて挫折し、27歳で画家を目指した。しかし売れなかった。その理由は、庶民の生活を描いた風俗画だったから。伝統的な西洋絵画には絵のテーマにランクがあり、最上位が歴史画、2位が肖像画、3位が風俗画となっている。また、ゴッホの薄暗く生々しいタッチは好まれなかった。「ゴッホの作品は日本のあるものに影響を受け明るいタッチになった。あるものとは？」というクイズが出題された。正解は「浮世絵」。日本を南国と思っており、暖かい気候に憧れたゴッホは34歳で南フランスのアルルに移り住んだ。ここでひまわりを描いた。一緒に創作活動をしたいと先輩画家のゴーギャンを迎えたが意見が合わずケンカの日々で、2か月ほどしかもたなかった。1888年、自らの耳を切り落とす有名な耳切り事件が起きた。その後、精神病院に入院しながらも精力的に絵を描き続けたが、ほとんど売れなかった。「画材や生活費はどう工面した？」というクイズが出題された。正解は「弟のテオからの仕送り」。テオは兄の理解者であり、その才能を信じ続けていた。ゴッホは37歳で自殺した。画家として活動したのは10年ほどだった。
生前まったく売れなかったゴッホの絵が、死後に大人気となった理由について、ゴッホの末えいであるフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさん（ゴッホと同姓同名）が解説した。ゴッホの死後、画商としてゴッホの絵を夜に送り出そうとしていた弟テオの落胆ぶりは凄まじく、半年後にまるで後を追うように亡くなった。ゴッホの大量の絵はテオの妻（ヨハナ・ファン・ゴッホ＝ボンガー、通称ヨー）が引き継ぐこととなった。ヨーこそが、ゴッホの絵を世に広めた立役者。「『3回』とはヨーとゴッホに関する数字だが、何を意味する？」というクイズが出題された。正解は「ヨーがゴッホに会った回数」。この3回で、ヨーはゴッホの溢れ出る魅力と才能を感じ取っていた。当時、絵画の評価を得るためには美術評論家から認められる必要があった。そこで、ヨーはゴッホのいくつかの作品を美術評論家ヤン・フェットのもとに持ち込んだが一蹴された。「ヨーがゴッホの絵を評論家に理解させるためにしたこととは？」というクイズが出題された。正解は「ゴッホと弟テオが交わしていた手紙を読んでもらった」。これにより、ゴッホが日々の生活で感じたことなどの内面や作品にかける思いなどを評論家たちに知ってもらうことができた。ヤン・フェットはゴッホを物事の本質を追究しようとした芸術家だと認め、ゴッホの絵を高く評価するようになった。「ヨーはヨーロッパ各国でゴッホの展覧会を開いていた。これはヨーのある才能によるものだが、その才能とは？」というクイズが出題された。正解は「マルチリンガル」。ヨーは4か国語を操ることができる知性あふれる女性だった。ゴッホが亡くなって15年後、アムステルダム市立美術館で、484点の作品が展示される過去最大のゴッホ展が開催され、ヨーロッパ中の評論家たちが訪れ大成功となった。しかし「星月夜」など酷評される作品もあった。続いてヨーはアメリカでゴッホを売り出すため、ゴッホとテオの手紙を英語翻訳してアメリカで出版しようとした。しかし、その夢が叶わぬままヨーは62歳でパーキンソン病で亡くなってしまった。その夢はヨーの息子が引き継ぎ、ヨーの死から2年後にゴッホとテオの手紙（英語版）が出版された。このおかげで、ゴッホの生涯・トラブル・希望・苦悩が知れ渡るようになった。手紙が出版されてからゴッホ研究者も現れるようになり、ヨーの息子のもとには展示会の依頼が殺到した。1934年にはゴッホの小説も出版され全米ベストセラーとなった。1958年には日本でもゴッホ展が開催された。しかし、ヨーの息子の死んだら次に絵を相続する子どもたちに多額の相続税がかかってしまうという問題が浮上してきた。絵を手放すことになりかねない。ここで、「ヨーの息子（エンジニア）が絵を守るために行ったこととは？」というクイズが出題された。
ヨーの息子であるエンジニアは絵を守るためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立。1962年にオランダ政府と交渉して所有していたゴッホの作品の所有権を財団へと移譲し、全てを美術館に寄贈した。1973年にはアムステルダムにゴッホ美術館が完成し、ゴッホの作品や手紙などが現在まで保管されている。
新作歌舞伎「刀剣乱舞」の告知。
- キーワード
- 新作歌舞伎「刀剣乱舞」
世界一受けたい授業の次回予告。
世界の果てまでイッテQ！ の番組宣伝。