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オープニング映像。
本日の世界遺産はフィリピン・パラワン島にある「プエルトプリンセサ地下河川国立公園」。
プエルトプリンセサ地下河川国立公園はフィリピン・パラワン島にある地底の川と周辺の森と山が世界遺産となっている。パワラン島の北の端「エルニド」一帯はサンゴ礁の海となっている。世界遺産がある地域プエルトプリンセサはスペイン語で「王妃の港」を意味する。標高1000mほどのセントポール山は石灰岩でできており、雨水が山肌を溶かしトゲトゲとした針山のような岩を生み出した。この大地の下に長さ8.2kmの川が流れている。河口は崖に空いた洞窟となっていて精霊が棲むと信じられ立ち入ることがなかったとされる。19世紀末イギリスの軍人が初めて洞窟に踏み入れた。洞窟内部は鍾乳洞となっておりマッシュルームのような形をした鍾乳石などがある。広い空間は大聖堂と呼ばれるエリアで高さ10mのキャンドルと呼ばれる鍾乳石などがある。
入り口から1.5kmにはこの洞窟最大の空間が広がる。天井までは高さはおよそ60mありライトを当てるとコウモリの群れを発見する。2011年、洞窟の壁から2000万年前の動物の化石が発見された。調査の結果ジュゴンの祖先のもので岩肌が侵食されたことで偶然化石を姿を表した。入り口から4.3kmでは崩れ落ちた岩が船の進路を阻む。ここから船で行けないが岩肌の向こうに4kmの川が続くという。次に目指したのが山の中で地底につながる巨大な穴が存在する。
地底洞窟は山の中にあるということで移動。その道中にはカニクイザルや固有種のパラワンベアキャットなど胴縁たちの宝庫となっていた。道中には川があり、地底の川に続いているという。洞窟につながる穴は熱帯の森に囲まれた断崖の岩場にありそこでは太陽が通過する時日差しが強まると水蒸気がモヤのように漂う光景をみることができる。穴は雨により侵食され崩れ落ちできたものとなっている。
地底の川につながる河口は6時間毎に潮が満ち引きし水の流れを変える。満潮時には海水が河口に流れ込み、真水と海水が混ざり合う場所を水中撮影すると海水が砂を巻き上げ砂嵐のような状態となっていた。洞窟内を水中撮影すると岩には貝殻などが付着していたりウナギに遭遇。岩肌は鱗状となっておりこれは水に含まれた砂粒が岩を削りできたものだった。プエルトプリンセサ地下河川国立公園は原生林と石灰岩の景観を理由に世界遺産に登録された。
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- ウナギプエルトプリンセサ地下河川国立公園
世界遺産の次回予告。
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