- 出演者
- 東野幸治 草野仁
今回は東海大学医学部付属病院高度救命救急センターに密着する。24名の医師が在籍し365日24時間体制で患者を受け入れている。
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- 東海大学医学部付属病院
神奈川県伊勢原市の東海大学医学部付属病院高度救命救急センターに密着。救急搬送の場合、症状が詳しく分からないケースが多い。三輪自動車の事故がありドクターヘリで患者の元へ向かった。患者には首の骨を固定する手術が行われ、リハビリにより自力で歩けるまでに回復した。また、交通事故に遭って脱臼した男性や、高さ5mから転落した男性の治療の様子を紹介した。高度救命救急センターは全国に46施設あり、広範囲の熱傷や急性中毒、四肢切断などの難しい症状の患者が対象となる。80代の男性は家の中で転倒し肋骨を骨折した。次に搬送されてきた女性は2日前から記憶障害があったという。
女性は卵巣奇形腫の可能性があった。受精していない卵子が髪の毛や歯などを作って腫瘍になるが、摘出すれば完治する可能性が高いという。抗NMDA受容体抗体脳炎は約4割の患者が卵巣奇形腫を併発しているという。
アメリカ・テンプル大学付属病院でゴッドハンドと呼ばれている日本人ドクター豊田吉哉医師を紹介。アメリカ人の死亡原因の割合は1位が心臓病でアメリカでは心臓医療の関心が高い。豊田医師の年間手術数は約400件で救った命は6000人以上という。今年には「アメリカの名誉ある医師上位1％」に選出されている。70代の男性には冠動脈バイパス手術を行う。通常は骨を切って胸を大きく開けるが今回は左胸の肋骨の間に切り口を開ける。術後の回復は早いが手術の難易度は上がるという。冠動脈バイパス手術は通常4～5時間がかかる。
手術は2時間10分で終了した。また、60代の女性に肺のドナーが急遽現れたため夜中に緊急手術を行った。胚移植と冠動脈バイパス同時手術を行う。豊田医師は肺手術の名医でもあり世界でも数例の心臓と肺の同時移植に成功している。胚移植は体に大きな負担がかかり心臓に異常があると行えないという。
患者から肺が取り出され、移植する肺の血管を患者のサイズに合わせ縫合し移植した。冠動脈バイパス手術で健康な血管を心臓の冠動脈につなげた。手術は3時間半で終了した。
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豊田医師はプライベートでも手術着で高級マンションに住んでいる。大学卒業後に結婚し25年前に3人の子どもを連れて移住した。祖母が亡くなった原因の心臓病を治したいと心臓外科医を目指した。神戸大学医学部を卒業後にアメリカに留学し、ピッツバーグ大学で雇われたという。
長年息切れと呼吸困難に苦しめられてきた50代の女性には大動脈弁置換術を行う。傷んだ弁と人工弁を入れ替えた。また、70代の男性は重い肺の病気で酸素ボンベをして生活していた。慢性血栓塞栓性肺高血圧症は肺の血管に血栓ができて呼吸が苦しくなる。心臓と肺を止めて肺の血管を切り血の塊を内膜ごと取り出した。
藤田医科大学ばんたね病院の加藤庸子医師がこれまでに手掛けた脳手術は3000件以上。脳神経外科医としてトップクラスの実績という。くも膜下出血による死亡者数は年間約1万946人。藤田医科大学ばんたね病院脳神経外科では年間約700件の脳手術を行っている。加藤医師は朝の回診で患者60人に声をかけ手術後の患者の状態を念入りにチェックしている。名刺には加藤医師の携帯電話の番号も書かれていて、患者から電話がかかってくる。40代の男性は脳に脳動脈瘤が見つかった。
40代の男性の手術は4時間15分で終了した。術後に会話して脳の神経に問題がないかチェックする。男性は手術から1日たたないうちに歩けるまでに回復した。親睦旅行も行われていて、マヒが残る患者が回復した患者の姿を見ることで生きる気力を持ってもらいたいという。加藤医師は38歳の時には日本脳神経外科女医会を発足し、留学生も積極的に受け入れている。
頭の中に15mmの脳動脈瘤が見つかった男性の手術を紹介。脳動脈瘤は破裂寸前だった。
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脳動脈瘤を念入りにチェックするとまだわずかに膨らみが残っていた。
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3本のクリップで破裂の危険を回避した。男性に後遺症はなく念願だった初孫の顔を見ることができた。
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2023年6月11日（16：55）