2024年5月11日放送 23:30 - 23:45 NHK総合

漫画家イエナガの複雑社会を超定義
新薬誕生!いま知っておきたい認知症最前線

出演者
町田啓太 紺野彩夏 
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
町田啓太が注目の認知症を超速プレゼン

認知症の人は世界に5500万人いるとされ、著名人では蛭子能収、ブルース・ウィリスが認知症と公表している。認知症は全部で100種類あるとされるなか、最も多いのがアルツハイマー型認知症。昨年、アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」が日本で承認された。早期の患者に投与すると、症状の進行を数ヶ月から数年、遅らせることができるという。1906年、ドイツでアルツハイマー病がはじめて報告された。アロイス・アルツハイマーは「老化現象ではなく脳の病気」だと学会で主張。患者の死後、脳を解剖したところ、神経細胞の外側にシミのような斑点が見つかった。1985年、この斑点、老人斑はアミロイドβというタンパク質が凝集したものだと判明。神経細胞を死滅させ、脳が萎縮してアルツハイマー病の症状を惹起すると考えられた。デール・シェンクはアミロイドβを体内に投与し、免疫細胞に敵と認識させ、アミロイドβを排除するという治療法を提唱したが、治験者に重い副作用が生じてしまった。

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スウェーデンの科学者、ラース・ランフェルトは研究成果をもとに日本の製薬会社とタッグを組み、「レカネマブ」の開発に着手。治験により、副作用が確認されたが、症状の進行を抑制できたという。23年9月、早期アルツハイマー病の治療薬として「ドナネマブ」の承認申請が厚生労働省に提出された。24年1月1日、認知症の人が尊厳を保ち、希望を持って生活できるようにするための法律「認知症基本法」が施行された。認知症の人が見る世界とはどのようなものか、堀田聰子教授らのチームは認知症の人にインタビューし、困りごと、解決の知恵などをまとめた。静岡大学は民間企業とコラボし、VRゴーグルによって認知症の症状を実際に体験できるプラットフォームを開発した。介護現場、自治体への普及を目指している。

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(エンディング)
エンディング

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