「チャイコフスキー国際コンクール」がモスクワで開催された。ただ ロシアのウクライナ侵攻のため国際音楽連盟から除外されたコンクールで参加国がほぼ半減した。チャイコフスキー国際コンクールはクラシック音楽の世界3大コンクールの1つとして数えられてきた。20世紀後半、ロシアが偉大な音楽家を輩出した時期と重なるが要因は特殊な国の状況にあったことと思われる。演奏家の伝統はソ連時代にも守られ受け継がれた。チャイコフスキーは妹がウクライナに嫁いだことで頻繁に訪れ様々な曲にウクライナ民謡が顔を出す。音楽が世界を動かす訳ではないが人の心を動かせるものだと確認している。政治的圧力が音楽家まで及び自分の心の中を表現できなかった人も存在する。そのような状況でも素晴らしい音楽は生き残り引き継がれている。

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