2024年4月11日放送 4:05 - 4:15 NHK総合

視点・論点
「ドイツのコロナ診療における“かかりつけ医”の役割」

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(視点・論点)
ドイツのコロナ診療における“かかりつけ医”の役割

新型コロナウイルス感染症に対する各国の利用提供のあり方は様々だった。欧州で比較的、医療現場の混乱が小さかったとされるドイツのコロナ対応について紹介する。第一派の2020年春の流行の際、コロナ診療の85%を診療所が担った。病院を中心にコロナ対応にあたったイギリスやフランスでは一時期病床の半分以上がコロナに転用され、通常診療が延期されるなど大きな影響が出た。ドイツでは開業医による外来・在宅医療が中心になったことから病院の救急外来の負担が軽減され、感染者の入院も抑えられた。

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新型コロナウイルス感染症日本医師会

ドイツの医療制度では国民は好きな医療機関を自由に受診することができるフリーアクセス。しかし、ドイツではかかりつけ医を持つ文化が根付いており、9割の国民は慣習としてかかりつけ医を持っている。ドイツでかかりつけ医による診療が可能だった理由は、かかりつけ医が習慣として根づいていること、厳しい応召義務が定められていること、手厚い経済的保障があることが挙げられる。日本で医療の混乱が起こったのはコロナ診療の引き受け手が一部に偏ったことによる。日本の病床逼迫の原因は入院が中心だったこと、参加する医療機関が大病院に偏ったこと。次の感染症に備えて他国の経験を照らし合わせて限りある医療資源をどのように活用するか考える必要がある。

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