2024年2月24日放送 5:30 - 6:00 フジテレビ

週刊フジテレビ批評

出演者
渡辺和洋 新美有加 大森淳郎 武田徹 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

今回は【過去の戦争で伝えたこと 伝えられなかったこと】。視聴者からの意見は番組公式Xで募集中。

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テレビウィークリー
オールナイトフジコ

「オールナイトフジコ」に届いた視聴者からの声を紹介。「楽しく明るい形でタレント力アップ企画をやってもらいたい」などの声が寄せられた。

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オールナイトフジコ
神アドバイザー付き婚活バラエティ セ婚ド!

「神アドバイザー付き婚活バラエティ セ婚ド!」に届いた視聴者からの声を紹介。「若者も恋愛に対して前向きになれる気がする」などの声が寄せられた。

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神アドバイザー付き婚活バラエティ セ婚ド!
千鳥のクセスゴ!

「千鳥のクセスゴ!」に届いた視聴者からの声を紹介。「裏方の名前の見せ方が良かった」などの声が寄せられた。

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千鳥のクセスゴ!
だれかtoなかい

「だれかtoなかい」に届いた視聴者からの声を紹介。「ゲストのトークの面白さを引き出していてよかった」などの声が寄せられた。

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だれかtoなかい
The批評対談
今日の批評対談

ロシアのウクライナ侵攻から2年、ウクライナは少なくとも1万582人の民間人が殺害されたと明らかにした。SNSの存在により新時代の情報戦が繰り広げられる中、戦争とメディアの関係に一石を投じた著書【ラジオと戦争 放送人たちの「報国」】に注目が集まった。著書では太平洋戦争当時の日本唯一の放送機関であった日本放送協会がラジオ放送で何を伝え、何を伝えなかったのかを大森淳郎がインタビューや貴重な音源から書き上げた。今回は戦争とメディアの関係を考えていく。

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話題の本「戦争とラジオ」 放送人たちの思い

ゲストの大森淳郎、武田徹を紹介。【ラジオと戦争 放送人たちの「報国」】のタイトルにある報国の意味について大森は、当時の放送スローガンは放送報国であり放送をもって国に報いるであり、太平洋戦争開戦の朝には当時の日本放送協会会長が職員を集めて訓示していたなどと伝えた。【ラジオと戦争 放送人たちの「報国」】を3ポイントに要点をまとめて紹介。ポイント「太平洋戦争の報道体制と内容」について大森らは、当時の国策の通信社であった同盟通信社が発信する原稿を話し言葉に変換して放送し、変換の際には国策的して国民を導くためのニュースにしていたなどと解説した。NHK放送博物館には当時のニュース原稿が保管されており、現ウクライナ領のドンバス地区でのドイツ軍とソ連軍の戦いを伝える原稿の一部を紹介した。当時の変換されたニュースをどのように人々が受け取っていたのかについて大森らは、疑わずそのままを信じた人もいれば、ある種の葛藤を抱いていたい人も居たなどと告げた。

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【ラジオと戦争 放送人たちの「報国」】のポイント「アナウンサーたちはどう伝えたか」について大森らがトーク。1944年10月にサイパン島陥落から約3ヵ月にフィリピン・レイテ島の決戦が迫る中で放送された原稿の一部を紹介。大森らは太平洋戦争勃発前までは事実そのものを国民に差し出すことこそがアナウンサーの仕事なんだというのがアナウンス理論であったが、危機が迫ると戦争に勝たなければならないという主観を隠さず原稿に乗せるというアナウンス理論に変わっていきアナウンサー達自身が考えてアナウンス技法に変えていったなどと解説した。

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【ラジオと戦争 放送人たちの「報国」】のポイント「敗戦をどう伝えたか」について大森らは、情報局という内閣直属のメディア統制する機関が当時はあり、情報局は敗戦は指導者が悪いからではなく、全国民の努力や忍耐が足りなかったからだと方針を立てて放送していたなどと伝えた。太平洋戦争後のメディアの戦争報道について大森らは、戦争報道の基準点をベトナム戦争報道に設定しており、あまり報道管制はしておらず、従軍取材も自由にさせているところがあり戦争の状況が伝わりやすい戦争報道だなどと解説した。また武田らは負けたと思った政府と軍は報道管制法をすごく周到に技術開発を進め、湾岸戦争の報道ではそれが機能していたが今度はジャーナリズム側に反省点があり、イラク戦争では戦場報道はできたが戦争報道はできなくなっていたと説明した。

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メディアが今認識すべきことについて武田らは、政府が間違った判断をしているならばハッキリと指摘することがジャーナリズムの真髄でもあり、ジャーナリズムとして民放も含めて全てが公益性の側に軸足を置くことが必要で、それにより国に対して間違ったら間違いだと言えるような友人のような立ち位置がジャーナリズムの理想などと語った。2022年3月にロシア国営放送の女性職員が戦争反対の紙を掲げて政府批判したことについて大森らは、紙を掲げた女性職員は素晴らしいが、目の前で原稿を呼んでいるアナウンサーたちの困惑・恐怖・動揺などの入り混じった表情がより印象に残っているなどと伝えた。武田らは合理的に考えれば戦争を選ぶということ事態が異常であり、そのことを意識しつつ国営に協力することが大切などと語った。

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