2024年5月1日放送 18:10 - 19:00 NHK総合

首都圏ネットワーク

出演者
芳賀健太郎 船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

首都圏のリアル
都内最大の再開発 どうなる!?築地市場跡地

東京都内各地で進んでいる再開発。中でも築地市場跡地の再開発はなんと言ってもその広さに特徴がある。およそ20ヘクタールという広大な土地で東京ドームが4個すっぽり入る広さ。きょう審査を経て事業者が決まった三井不動産などの企業連合が会見を開き再開発の内容について説明した。およそ5万人を収容できる野球やサッカーなどのさまざまなスポーツ大会やコンサートなどの開催を想定する多機能スタジアム。観客席やフロアを動かすことで用途に応じて8つの形に変えることができるという。また1200人規模の施設などを整備して国際会議を開く機能を備えたり、今ある築地場外市場と連携して食文化の発展を促す拠点を整備したり船着き場やヘリポートを整備して陸海空の交通を連携させるとしている。きょうの会見に出席したプロ野球巨人のオーナーも務める読売新聞グループ本社の社長は巨人の本拠地にしたいという考えはあるかという質問に対し「本拠地の移転を前提として計画したものではない」と述べている。また審査にあたった有識者からは「築地の歴史や長年かけて育んできた食文化などの資源を十分に生かしながら再開発を進めるべき」という意見が出された。

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再開発で注目の築地 “町並み”や“伝統”大切に

再開発が行われる築地市場跡地の隣にある築地場外市場は戦前から場内市場を補うように形成され料理人のプロからも信頼を得て人気を集め今では国内外から大勢の観光客が集まる。場外市場の店で作る協議会の理事長、北田喜嗣は祖父の代から続く水産卸売会社で専務を務めている。再開発の動きが進む中、協議会は築地の注目がさらに高まる中、場外市場の町並みや食文化を残していこうと新たに出店する店を対象にしたガイドラインを取りまとめた。ガイドラインは地元の中央区が定めた要綱で認められ出店する場合、業種や店のデザインなどを協議会と事前に相談する必要がある。客が納得する適正価格で商品を提供することや客の安全を確保するため道路に看板を設置しないなど築地で商売をするうえでの心構えやマナーについても記されている。北田理事長は再開発が進んでも80年以上にわたり場外市場が紡いできた食のまちとしての価値観は大切にしたいと考えている。再開発は来年度から一部の施設で着工し、スタジアムを含む多くの施設は2032年度に整備を完了させる予定だとしている。再開発に伴って築地は変わっていくと思うが地元とコミュニケーションをしっかりと図りながらどうやってこれまでの伝統や文化を残していくのかにも注目していきたい。

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(ニュース)
滞在先で災害 その時どうする?

元日の能登半島地震からきょうで4か月。当時、帰省や旅行中に被災した人もいる。まもなく大型連休の後半が始まるが、滞在先などで災害が起きたらどう行動したらよいのかを考える。さいたま市に住む東井孝允は妻と子ども2人と石川県穴水町の実家に帰省していたところ被災した。実家は海から数メートルしか離れていないため東井は車で避難し備蓄が不十分な場所で夜を過ごした。子どもたちは慣れない環境で強い不安やストレスに襲われたという。翌日、金沢市内の兄の家に向かうことにしたが、その道中では道路が各地で寸断され移動に半日近くかかった。東北大学の佐藤翔輔准教授は民間の調査会社と当時、帰省や旅行で石川県などにいた人たちにアンケート調査を実施。するとおよそ半数がどのような状況になったら避難するか決めていなかったことが分かった。また困ったことについては建物の安全性や避難場所が分からなかったという回答が多かったという。防災アドバイザーの高荷智也はスマートフォンで「重ねるハザードマップ」を検索し移動時間などの隙間時間に見ておくことができると話した。もう1つのポイントは持ち物について。おすすめしていたのが小型の携帯トイレで嘔吐用の袋としも活用できるのでお金をかけすぎないやり方も旅行先では大事だと話した。

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能登半島地震 4か月 “滞在先で災害”備えは

芳賀健太郎キャスターのスタジオ解説。ほかにも高荷がおすすめしていたのが小型の携帯用のレインコート。いざというときに防寒具としても利用できる。また車で移動する際は水を非常用のものをあらかじめ積んでおくというのも大事だという。その際、たくさんの人とシェアすることを前提に500ミリのものを積むことが大事だという。高荷によるとお土産のお菓子も非常食になるということで防災にもなる行動を取り入れて旅行を楽しんで備えてもらえればと話していた。

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#わたしのいちオシ
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(気象情報)
気象情報

関東の気象情報を伝えた。

首都圏防災情報 シュトボー
集落の孤立 対策は

能登半島地震からきょうで4か月。三方が海に囲まれた房総半島にある千葉県では能登半島地震を受けて調査したところ、同じように孤立するおそれのある集落の数がおよそ500にも上ることが分かった。千葉県南部の館山市では今回の調査で孤立するおそれがある集落が多くあることが分かった。平成25年の国の調査のときにはないとされていたものが山間部だけで36にも上ることが分かった。その理由は集落につながる道路の多くが土砂災害の危険性がある土砂災害警戒区域に指定され寸断されるおそれがあるとされたため。市ではこれまでも孤立対策として物資を海からも運び込めるよう港周辺の整備を行うとともに各地区での備蓄も進めてきた。しかし、市の備蓄は避難所がある地区などに限られる。各地で道路の寸断も予想される中、すべての集落で備蓄を行うのは場所も限られ難しい。各集落で対策をどのように進めるか、独自に取り組んでいる地域がある。隣の南房総市の山あいに120世帯余りが暮らす大井地区は令和元年の台風災害で道路が塞がり数日、停電するとともに携帯電話も通じないなどの影響が出た。そうした経験から住民どうしが話し合いながら必要な対策を進めてきた。停電に備えてソーラーパネルを設置したうえ発電機も購入。衛星通信ができる機器も設置した。防災にかけられる費用が限られる中で、災害時に地区で不足するものを把握して重点的に備えるようにしている。能登半島地震を受け、今、取り組んでいるのが水の確保。住民同士で状況把握に努めている。地区には水を溜める受水槽を設置している住宅もある。アンケートなども行って断水したときに給水が必要な世帯を調べたうえで必要な量だけ受水槽を買い足した。住民のつながりを生かしながら行政だけに頼らない対策を進めている。今回、紹介したもの以外にも避難先に洗濯機や冷蔵庫、シャワーを設置するなどの対策も進めている。ただ、こうした集落は決して多くない。取材すると費用や人材の不足などに頭を悩ませている所が多い。対策を進めていた大井地区では受水槽や衛星通信機器などは市に申請して半額程度の援助を受け、残る費用は自治会費や地区の役員の報酬を一部を充てているという。地域防災に詳しい千葉科学大学・藤本一雄教授は「地域で課題を把握し自治体と共有することで住民と行政が両輪となって対策を進める仕組みが必要」と話している。先進的な取り組みも参考にしながら身近な所から対策を考えていくことが大切。

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(ニュース)
ゴルフ場での熱中症を防ぐ

本格的な夏を前にゴルフ場での熱中症を防ぐ対策について学ぶ講習会が埼玉県入間市で開かれた。講習会は夏の厳しい暑さの中でゴルフをプレーする人やキャディーなどのスタッフが熱中症になるのを防ごうと埼玉県ゴルフ連盟などが開きおよそ60人が参加した。講習会では関東ゴルフ連盟がことし2月に定めた気温が高い場合の行動指針に基づいて気温に加え湿度などを正確に把握できる計測器を導入することや効果的に体を冷やす方法などが紹介されていた。埼玉県ゴルフ連盟・中島敬夫理事長は「これを幅広くゴルファーに啓蒙していきたいと考えている」、順天堂大学医学部・久岡英彦特任教授は「5月の連休の時期から熱中症はおこるので大丈夫かなと悩む前に不安であればすぐ救急車を呼ぶことが必要」と話した。

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(特集)
学生が立て看を作るワケ

春、新入生を迎えた東京大学駒場キャンパス。新入生の目に入ってくるたくさんの立て看。ほとんどがサークル活動の勧誘だが「東大生の5人に1人が卒業までに留年しちゃうんだって」など異色のものもある。作ったのは”東大立て看同好会”。立て看を作り、学内に掲示するために集まった同好会で、在校生のメンバーは15人、世の中に対する問題意識を自由でユニークな表現で訴えてきた。石垣島の絶滅危惧種カンムリワシを守ろうという立て看。温かみのある絵と色使いでメッセージを表現した。文字を使わずデザインでパレスチナの旗の色で平和を訴えた立て看も。同好会を率いるのは八十島士希さん。手軽にSNSでメッセージを伝えられる時代、みずからの手で主張を形にすることに八十島さんは意義を感じている。立て看を作る上で八十島さんたちが意識しているのが共感力。かつて学生運動の時代、立て看は過激で見る人を圧倒し、威圧するような文字が特徴だった。時代を経て、そのスタイルは一変。文字はやさしく、時にイラストも。新入生歓迎行事の日、8人の学生が立て看作りに初めて挑戦した。話し合って被災地にエールを送る立て看を作ることにした。はけが思うように動かず苦戦したが、少しずつコツをつかみはけに勢いが出てきた。新入生が思いを形にする初めての体験。その後、同好会には5人の新入生が加わった。今後は他の大学と連携して立て看文化を多くの大学に広げていきたいという。

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(ニュース)
“安房の名工”後藤義光の作品展

千葉県の南房総地域で、神社やみこしなどの装飾彫刻を数多く手がけた安房の名工、後藤利兵衛橘義光の作品の展示会が千葉県館山市で開かれている。このうち、上真倉区神明神社のみこしには牛若丸と烏天狗の物語の一場面が彫られている。彫刻はどれも1枚の板から彫り起こされたもので、技術の高さを知ることができる。展示会は、今月12日まで行われている。

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“渚の駅”たてやま南房総(千葉)後藤義光神明神社館山(千葉)
おでかけ しゅと犬くん
害獣の骨や革 アートに生かす

千葉県鋸南町にある道の駅「保田小学校」から中継。雨が降り続いていて、気温は、14.7度だ。この道の駅は、もともと小学校だった場所を道の駅に作り替えていて、現在「シシシカキョンキョナン展」が開催されている。イノシシやシカ、キョンなどの野生動物の骨や角、革などを用いたアート作品が展示されている。房総半島の農村部では、野生動物による獣害が深刻になっていて、捕獲され、駆除された動物を生かすことができないかと企画されたという。ジビエの革を使って、動物のミニチュアなどを作るワークショップが5月3・4日に開催される。展示は、5月6日まで行われている。

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(エンディング)
ラインナップ

きょうは、築地市場跡地の再開発などについて伝えている。

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ニュース7

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