2024年5月11日放送 5:40 - 5:50 NHK総合

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アンコール 河合雅雄(霊長類学者)

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#636 河合雅雄(霊長類学者)
河合雅雄(霊長類学者)

河合雅雄は霊長類学者。徹底したフィールドワークで群れに飛び込み人間にしかないとされていた社会と文化が猿たちにもあることを立証しサル学に新境地を開拓した。大正13年に兵庫県丹波篠山市で誕生したが、男ばかりの6人兄弟の三男で、兄弟一わんぱくだったものの、小児結核を患っていて小学校には半分しか通えなかった。自然と動物が大好きと京都大学に進み動物学に進んだ。しかし、大学での研究は想像したものとは違っていた。そんな河合さんを救ったのは古本屋で見つけた一冊の本。社会は人間の世界だけでなくあらゆる生物が独自の社会をもつとする生物社会学を提唱していた。この本を書いたのは京都大学の講師の今西錦司。今西は戦後、いち早く日本サルの研究に取り組んだサル学の創始者。河合さんは今西をリーダーとした京都大学の霊長類研究グループに加わった。河合の名を一躍有名にしたのがこの幸島のサル。芋を洗って食べる様子がありその研究を していた。

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サルに文化があるという主張は得に欧米の学者から強い批判があったという。2年間幸島のサルに密着し。全てのサルの顔を覚えて名前をつけて観察し始めたが芋荒井の他にも文化的な行動をしていたという。これらをまとめた論文を発表すると大きな話題を読んだ。日本のサル学が各国で霊長類の研究に行われるきっかけに大型で人間に近い類人猿と呼ばれるサルを求めて河合はアフリカのジャングルへ向かった。しかしそれが命がけだったという。アフリカには多くの猿が日本よりもいたというが中でも成果をあげたのはゲラダヒヒだった。観察の結果、ゲラダヒヒは縄張りを持たないで、群れ同士の対立もないユートピアのような社会を持っているサルだった。ゲラダヒヒになりきって半年間を過ごしたというが一年ぶりにその群れに会った時は心が通じ合ったような体験をしたという。晩年は教育委員を務めるなど子どもたちの教育に力を尽くした。河合はマレーシアで子ども達の自然体験ツアーを開催。ジャングル体験スクールと呼ばれ、子どもたちはたくましくなるという。サルを理解することは人間を理解することとし、92年の生涯だった。

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