オーストラリアとニュージーランドで共同開催されたサッカー女子ワールドカップは、スペインが優勝し大熱狂に包まれながら幕を閉じた。しかし今、オーストラリアではもう一つのスポーツの祭典の開催をめぐり波紋が広がっている。ビクトリア州の知事が「開催できない」と表明したのは4年に一度イギリス連邦に属する72の国と地域が参加する国際的な競技大会「コモンウェルス・ゲームズ」のこと。1911年から開催され、”イギリス連邦のオリンピック”とも呼ばれているこの競技大会では、オリンピックにはないクリケットなどの競技も魅力の1つ。ビクトリア州は今年3月、「コモンウェルス・ゲームズ」の招致に成功し2026年の開催に向け動いていたが突如違約金約356億円を支払って開催地を辞退した。大会を運営する「コモンウェルス・ゲームズ連盟」は「本当に失望しました。全く予想していませんでした」と落胆している。連盟は代替地の調整を急いでいる。