オーストラリア・ビクトリア州が「コモンウェルス・ゲームズ」の開催地を辞退した理由は「膨れ上がった開催費用」。ロイター通信によると当初、ビクトリア州は開催費用を約2，400億円と見積もっていたという。しかし競技の追加や新たな競技施設が必要となるなどし、当初の3倍近い6，500億円以上に膨れ上がる可能性が出てきた。これは州当局者らが見積もっていた約2，800億円の経済効果を上回ることとなってしまった。そのためビクトリア州知事は「出費ばかりで得るものがない。率直に言って12日間のスポーツ大会に6，500億円もかけるつもりはない」と開催地の辞退を決めたという。また、アンドリュース知事は大会を開催する代わりにビクトリア州に1，300戸の格安住宅や常設スポーツ施設を建設することを表明したという。こうした事態は今回のビクトリア州に限らない。BBCによると今月4日、カナダのアルバータ州は立候補していた2030年の開催地誘致から撤退することを表明した。こちらも約2，900億円と見積もられていた開催費用が「州が負担するには高すぎる」とのこと。末延さんは「札幌の件も反省してコンパクトに、原点に帰ると言いながらなかなか反省のところをきちっと言えない状況がきている。世界的にみても肥大化しすぎたことは間違いない。しかもいまは山火事が起きたり世界中で解決したりお金をかけないといけないことがいっぱいあって、なかなかこういうものにいかない。僕はこういうのを見たい方だけど、継続していくには原点に立ち返ってどうすれば良いのかみんなで離さないと『コモンウェルス・ゲームズ』だけじゃなくてワールドカップとかオリンピックなども風前の灯火になるのは嫌。ここに人間の知恵をもう少し出してほしい」などとコメントした。