新型コロナの今年の全国感染者数が減少傾向になり、感染症法上の5類に移行後も国が治療薬など費用を支援していたが今月末で終了する。4月からワクチンの定期接種は無料から一部自己負担の7000円程度、任意接種では全額自己負担で定期接種の2倍かかる見込み。治療薬は4月から、現在の最大9000円から上限なしの1~3割の負担となる。3割負担の場合重症化リスクが対象の「ラゲブリオ」が約2万8000円、軽中等症が対象の「ゾコーバ」が約1万6000円。こうした高額な薬代が理由で処方を拒否して重症化する恐れもあるとの指摘もある。入院費は高額療養費制度に加えて月額最大1万円が補助されていたが、これも終了する。一方検査費用は4月以降も変わらず3割負担で約3000円前後。