自身の名前が読み上げられると驚きの表情を浮かべ周囲とハイタッチする俳優の役所広司さん。第76回カンヌ国際映画祭の授賞式は27日に開かれ、映画「PERFECT DAYS」で主演を努めた役所広司さんが男優賞に輝いた。東京・渋谷を舞台に描かれたこの作品で公共トイレの清掃員を演じる役所広司さんは、トロフィーを受け取り「これもらって帰ります。どうもありがとうございました」と語った。カンヌ国際映画祭での日本人俳優の受賞は2004年に当時14歳で受賞した柳楽優弥さん以来2人目。役所さんは「やっと柳楽くんに追いついたかな。いろんな賞をいただきましたけど、皆さん言いますけど、この賞に恥じないように頑張んなきゃなっていうのは思います」と語った。さらに是枝裕和監督の最新作「怪物」の脚本を務めた坂元裕二さんが「脚本賞」を獲得した。発表された瞬間、主演・安藤サクラさんと抱き合う是枝監督。一足早く帰国した坂元さんに代わり受賞ごインタビューに答えた是枝監督は「受賞の瞬間はどうやら坂元さんは寝ていたようなんですがすぐにメールが来まして、『””怪物チーム”の一人として嬉しいです。感謝します。この脚本はたった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です』という言葉が届いています。僕も感無量です」と述べた。