ナゴルノカラバフ地域は、アゼルバイジャン内の西部の山岳地帯にあり、人口の9割をアルメニア系住民が占めているという。ソ連時代末期の1988年には、アルメニアへの編入を求める運動が起き、それをきっかけにアルメニア・アゼルバイジャンでの対立が激化し、紛争に発展した。1991年にはアルメニア系住民が独立を宣言し、アゼルバイジャン軍も警察も入れない地域となった。2020年、大規模な戦闘が発生し、アゼルバイジャンが実質的な勝利を収め、その後ロシアなどの介入により停戦に合意したが、衝突は続いているという。22日、アルメニアのパシニャン首相は、ナゴルノカラバフについて、アゼルバイジャン領と認める可能性について言及した。現地のアルメニア系住民の安全の確保を条件として、ナゴルノカラバフをアゼルバイジャンの一部と認める用意があるという。来月1日、アルメニアのパシニャン首相・アゼルバイジャンのアリエフ大統領がモルドバで会談を予定し、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相が同席するという。慶應義塾大学の廣瀬陽子教授は、去年も度々アルメニア・アゼルバイジャンの衝突が起きたが、ロシアは解決に動かなかったため、今回話を遮り抗議の姿勢を見たのではないかと分析している。アルメニアはロシアの支援のもと活動してきたが、ウクライナ侵攻の影響でロシアによる支援は期待できなくなり、ヨーロッパから支援を受けることなどを視野に入れ、情報しているとみているという。スタジオで増田さんは「ロシアの応援がないことに怒っているのが如実に出ていますね」などと話した。
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URL: http://www.hosp.keio.ac.jp/
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