きのうの円安の動きはその後、東京市場でも153円台となった。財務省・神田財務官は「足元の動きは急で、行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段で適切に対応する」と述べたが、きのうは市場介入はなかった。様々な見方がある中「財務大臣と財務官の発言は少しトーンダウンした印象。市場にヒントを与えない“死んだふり”だとすれば演技派だが、市場介入する緊迫感は感じなかった」とする声があった。これは円売りドル買いをさせた後に市場介入させ、投機筋を痛い目にあわせることで円売りを鈍らせる戦法であるとみられる。神子田章博は「為替を巡る攻防は時に熾烈な心理戦の様相を呈します」と述べた。