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「海の底から」 のテレビ露出情報

「オンナ編」の1位に輝いたのは大白小蟹の「うみべのストーブ 大白小蟹短編集」。短編集が受賞するのは異例のことだという。ウェブコミックサイトに掲載された短編の他、自費出版や作者のSNSで公開された作品など7編を2022年11月に短編集として単行本化。作者にって初の作品集。山内さんが挙げるポイントは「非現実的な設定の中で独創的な表現や登場人物の心情や本音が読者に刺さる」。一生側にいたいと思うほど大好きな恋人にフラれ泣き暮らすスミオ。一週間経っても立ち上がれない彼を慰めたのはスミオが一人暮らしを始めたときから側にいたストーブだった。スミオが恋人と過ごした日々をストーブの視点で描いた心温まる作品。作者はイラストレーターとしても活躍中。短編集に収録されている「雪子の夏」は雪女の小さな女の子と千夏という女性の交流を描いた物語。雪女のため夏が苦手だが、夏を一緒に楽しもうとする。「きみが透明になる前に」は、不慮の事故で透明人間になった夫とその事態に向き合う妻を描いた物語。妻はある日、夫が透明人間になってしまったのはショックだが、機嫌が悪くて眉間にシワが寄る姿を見なくてホッとしている自分に気づく。すると「私が愛しているのは夫そのものなのか、夫との安定した暮らしを愛していただけなのか」と考えるようになる。平野さんは「呼んだ後に染み入るっていうのはこういうことだなって思った。設定が透明人間とか雪女とか、令和の時代に?っていう感じだけど、そんなに離れていないというか、それが『分かる分かる』っていうのがすごくたくさんある」などとコメントした。山内さんは「読んだら『そうだよね』って共感できる切り口が染みるし、ドキッとするような視点もある」などと話した。

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