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「照柿(上)」 のテレビ露出情報

函館ハイジャック事件全16時間の舞台裏に迫る。ハイジャック犯が最初に占拠したのは2階。1階席には加藤登紀子もバンドメンバーらと搭乗していた。犯人は前方の客を後方に移動させ監視しやすくした。CA水原は犯人に命じられるがまま乗客の目と口をテープで塞がせた。羽田を離陸してから約1時間10分後、857便は函館空港に着陸。他の客室乗務員は拘束されていたため犯人に対応するのは26歳の水原ただ一人だった。
CA水原の勇気ある行動によって幼い乗客2人は目隠しなどを免れた。多くの乗客が機内ラジオで事件の報道を聞き、犯人は「オウム」を名乗っていることを知った。ハイジャック犯が要求しているのは麻原彰晃の釈放と東京に戻ることだった。
北海道警察はハイジャック事件対策室を設置。多くのハイジャック事件では犯人と直接交渉し人質が解放されることもあったが、今回のハイジャック犯は違った、要求はCA水原と機長を通し伝えた。離陸を許せばよど号ハイジャック事件と同じ失態を繰り返しかねないと、亀井静香運輸大臣は給油を拒否する方針を打ち出した。
加藤登紀子のバンドリーダー告井延隆は犯人の動きを密かにチェックしていた。情報も犯人像も一向に掴めないまま時間だけが過ぎていき警察は報道陣への記者会見もできずにいた。事件発生から6時間、告井は犯人の隙をみて携帯電話で警察に連絡し機内の状況を伝えた。
告井延隆は犯人が見回りに来るたびにトイレに立ち警察に情報を伝えた。犯人の見回りは計4回でいずれも服装が違った。北海道警察は警視庁で極秘に組織され存在自体も明かされてこなかった特殊部隊を呼び寄せていた。告井が再び警察に連絡しようとした時、加藤登紀子から犯人は1人だと伝えられた。加藤登紀子が1人だと見破ったのは靴が毎回同じだったこと。男は様々な服に着替えるなどして複数犯を装っていた。政府は突入の決定を決めかねていた。

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