東京・練馬区にある久松湯。美術館のような建物の銭湯。大浴場には自然光が差し込み、日没後はプロジェクションマッピングが投影される。昭和31年に創業した当時は煙突に瓦屋根の銭湯だった。2014年に全面を建て直しリニューアルオープンした。2代目・風間幸雄さんは「『世界に1つしかない自分の銭湯』というイメージで、銭湯の設計をしたことのない設計屋さんにお願いした」と話している。全面ガラスを多く使用し、雑木林の中の公衆浴場をイメージした。湯煙を表現したロゴやモダンなデザインで、2015年にグッドデザイン賞を受賞した。客に選ばれるため風間さんは更に地下1500メートルから温泉を掘削することにも成功した。ナトリウム塩化物強温泉の露天風呂は客の評判がよいという。多いときには改装前の3倍の客が訪れるという。