過去3年間で4兆円近くにのぼる半導体産業への国の補助金について、効果を厳密に検証すべきとの意見が相次いでいる。半導体産業を巡っては各国が安定調達に向け開発や誘致で激しく競争している。日本政府の半導体産業への支援額は過去3年間で3.9兆円でアメリカ、ドイツを上回っている。こうした状況を踏まえ、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会は補助金ばかりに頼るべきではなく民間の自律的投資を促進すべきなどの意見が出ていた。分科会の増田会長代理は巨額の財政出動の効果は厳密に検証していかないといけないと述べた。