黄砂には花粉や大気汚染物質がくっついていてモンゴルで採取されたものより鳥取で採取された黄砂のほうが黒ずんでいる。黄砂に含まれる金属成分や付着した大気汚染物質・カビ・細菌によりアレルギー症状などを引き起こすという。ほかにも呼吸器疾患や循環器疾患を引き起こすこともある。聖路加国際大学の大西さんは「アレルギー疾患や呼吸器系の疾患を持っていない方でもアレルギー症状が出ることが確認されている。」などと話した。黄砂によって花粉症が重症化する方もいる。GWがスタートする明後日、未明には少ないが東北の一部に、北海道にはやや多い黄砂が飛来する。来週・火曜日には東日本にも黄砂が飛来する可能性がある。その後は日本列島から離れると予想されている。しかし統計的に5月3日周辺は黄砂が多く飛来する時期とのこと。大西さんは「一般的に子どもや高齢者は環境の変化による健康への影響を受けやすいとされているが、特に子どもや高齢者の方でぜんそくの入院が増えることが報告されている。」などと話した。黄砂の飛来が予測されている日は外出時間を短くすることが大事だが、外出するときは帽子、黄砂がつきにくい表面がツルツルした素材の服を着てマスクを着用する。帰宅後はすぐにシャワーなどで黄砂を洗い流す。洗濯は外干しを避ける。アレルギーの人が増えている理由について大西さんは「これまで人間が暴露されたことがないような人的な工業主体由来からできてしまっていることがあげられると思う。」と話した。