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自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で衆議院予算委員会は旧安倍派の松本淳一郎会計責任者の参考人聴取を行った。安住予算委員長は記者会見で聴取の内容を公表し、安倍元総理大臣が取りやめを決めた還付について会計責任者は「当時の派閥幹部から再開を求められた。幹部は今は現職ではない人だ」と説明したことを明らかにした。そして松本氏が同席した3年前の8月の幹部協議で還付を再開する方針が決まったという趣旨の発言があったことも明らかにした。幹部協議には塩谷元文部科学大臣、下村元政務調査会長、西村元経済産業大臣、世耕前参議院幹事長の4人が出席したことが明らかになっているが、いずれも国会の政治倫理審査会で「還付の再開に結論が出たわけではない」などと説明し、これまで経緯などは明確になっていなかった。参考人聴取に出席した自民党・井上信治氏は「率直に誠実に質問に答えていただいた」、立憲民主党・山井和則氏は「私の印象では少なくとも松本さんは旧安倍派幹部が決めたことに職責上従っただけで、まったく主導はしていないということ。意思決定した旧安倍派幹部の責任は重い」と述べた。