サタデーウオッチ9 デジボリ
政治部・小口佳伸記者は「有権者の投票行動にどんな投稿が具体的にどう影響したのか詳細な分析はこれからだと思うが、影響はやはりあったと思う。選挙が終わって明日で1週間になるが、いまだに関連する情報が続いている。昨日は敗れた稲村さんの後援会が選挙期間中にSNSのアカウントを凍結されたことを巡って、警察に告訴状を提出するという動きもあった。またネット上では斎藤知事の選挙運動を支援したPR会社による広報戦略も注目されている。衆議院選挙を終えた国会議員に話を聞くとSNSは選挙の必修科目のようになると言う人もいれば、有権者と直接会うことがやはり基本で今後も変わらないという人もいた。SNSの規制についても今は賛否両論あるという状況。今回、候補者の立花さんが自身の当選を目的とせずに斎藤知事を支援することもあった。選挙そのものをどう考えるのか。今後も議論になることが予想される。選挙は戦いではあるだが、SNSを通じてひぼう中傷が増幅され選挙後も対立や分断が続くことは好ましいことではない。こうしたことがあった場合にどう対応していくかが課題。選挙戦の終盤に22人の兵庫県内の市長が敗れた稲村さんの支持を表明した。この市長たちを攻撃する投稿も一部では見られるため注意深く見ていく必要があると思う。一方でネット上では選挙中からテレビ、新聞などに対して適切な情報を提供していないという不満もあった。有権者の投票に資する情報を正確に報道する姿勢が、これまで以上に必要になってくると考えている」と解説した。