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手軽な食べ物の代表格・ハンバーガーの消費者物価指数の推移を紹介。おととしから上昇してきたが、ここにきて横ばいの傾向となっている。消費が力強さを欠いていることが背景にあるとみられるが、こうした中、ハンバーガーチェーンはどのようにして顧客を取り込もうとしているのか取材した。都心部から郊外まで66店舗を展開するハンバーガーチェーンの会社が進めているのが“二極化戦略”。都心部で力を入れているのは高価格帯の商品。黒トリュフを使った期間限定のハンバーガーは、インバウンド客やビジネスマンを中心に1日平均で120個以上売れた。一方、郊外の店舗で押し出しているのは、600円前後の比較的求めやすい商品。飲み物や軽食のみの利用者が多く、都心部と比べて客単価が200円ほど低い状況。郊外の店舗では価格に敏感な人が多い傾向が見られることから、都心部とは異なる戦略を取り、幅広いニーズに応えようとしている。
節約志向の消費者のニーズを感じ取り、低価格戦略をとるハンバーガーチェーンが力を入れているのが“割引クーポン”。来店者の4割近くが使っている。去年一度値上げしたものの、その後は価格を据え置いている。このチェーンでは店舗数の拡大を目指し、社長みずから頻繁に候補地を回っている。値上げを我慢することで価格に敏感な消費者をさらに取り込み、売り上げを伸ばしたいと考えている。