なぜ戦争をするのか “知の巨人”たちの戦争論

2026年8月17日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

8月15日は81回目の終戦の日。いま世界では第二次世界大戦後最多、60の武力紛争が起きている。1932年、物理学者アルベルト・アインシュタインと心理学者ジークムント・フロイトは「ひとはなぜ戦争をするのか」というテーマで往復書簡を交わした。当時は第1次大戦が終わり国際連盟が作られていたが戦争の影が忍び寄る不穏な空気。 国連はアインシュタインを指名し、「今の文明で最も大切なテーマについて意見交換を」と依頼した。2人はかねてより交流があった。フロイトは権力者も市民も戦争に加担する存在であったことを指摘。戦争をなくすために必要なこととして「一人一人の文化的成熟」との結論に至った。
1932年、物理学者アルベルト・アインシュタインと心理学者ジークムント・フロイトは「ひとはなぜ戦争をするのか」を議論。戦争をなくすために必要なこととして「一人一人の文化的成熟」との結論に至ったが、ほどなくして第2次大戦が始まる。今の国連は二度と戦争を繰り返さないために作られたものだが大国の思惑で機能不全に陥っていて、国際連盟が行き詰まっていた1932年当時と重なる。「正しい戦争」と信じ支持する市民の存在は2人も予言していた。2022年のウクライナ侵攻後は「力が支配する時代の再来」と言われてきたが、今は「力任せの戦争は秩序・安定・平和をもたらさず」という考えも広がっている。国連安保理の8月の議長国はデンマーク。米から自治領グリーンランドの譲渡を迫られていて、露が侵攻するウクライナにも近い。


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