国際報道 Human@globe
インドネシアのバリ島のコーヒー農家では豪雨などの影響でコーヒーの実が均等に育たないという。インドネシアに移り住んで15年以上になる高間さん。気候変動の影響をうけやすいコーヒー農家の人々が安定した収入を得るにはどうしたらいいのか?定期的にこの地を訪れて模索してきた。バナナ、マメ、唐辛子と様々な種類の作物を同じ農地で育てることでコーヒー農家の収入源の多様化を図るとりくみ。生態系も豊かになることから、注目の農法。高間さんが環境問題に興味をもったのは、高校卒業後。オーストラリアで圧倒的な自然に魅せられたのがきかっけ。奨学金を経てオックスフォード大学大学院で環境地理学を選考し気候変動の研究を行った。調査を続ける中で農家のある言葉にショックを受けたという。それは勉強だけでなく行動を起こせという言葉。高間さんは、研究成果を人々の生活改善にどうつなげるか模索しなければと強く感じた。その後環境問題の専門家としてインドネシアを訪れたが2014年に環境プロジェクトの団体を立ち上げた。今最も力をいれているのはバイオガス生成装置。バリ島の農家に普及させることにした。家畜の糞尿を水と混ぜて投入すると装置の中で発酵しメタンガスができる。それを回収しコンロにつなげることで装置1台につき60分間調理に使うことができ、ガス代を削減できる。もう一つ注力しているのがバリ島で深刻化しているゴミ問題。高間さんの専門家としての立場も生かされている。微生物により分解し肥料に。農家に必要な肥料を温室効果ガスを抑制しながら作ることができる。高間さんが環境コンサルタントとして携わったことで、地元政府も協合に動いた。高間さんは実践数研究者の夢は広がっているという。