サタデーウオッチ9 (全国のニュース)
東京・千代田区のうなぎ店では通常の3倍の仕入れをおこなったという。一番人気は国産ウナギを使ったうな重定食。約70%を輸入に頼っているが規制される可能性がある。ニホンウナギの稚魚・シラスウナギ。マリアナ諸島近くでふ化したウナギは海流に乗り台湾や日本の沿岸に回遊してくる。近年、国内で漁獲される稚魚は減少傾向で2019年には過去最低になった。足りない分は香港などからまかなってきた。EUはワシントン条約対象にニホンウナギを加えるよう提案。11月からの締約国会議で議論される見込みだが、採択された場合は成魚や加工品にまで規制対象が及ぶ。全国で390店舗を展開するうなぎチェーンでは、海外産うなぎを約9割使用。期待されているのが完全養殖の実用化。これまでの10倍の大型水槽を使うことで約1000匹のシラスウナギの生産が可能になった。1匹あたりにかかるコストも20分の1に減少。専門家は「別途資源管理をしていくことが重要」と話す。