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日本時間の今朝、パリパラリンピックの開会式が行われた。史上最多168の国と地域から集まった選手たちによる12日間の戦いが始まる。オリンピックに続き、初めて競技場の外で開催されたパラリンピックの開会式。舞台はパリ中心部、コンコルド広場。開会式のテーマは「不和」から「調和」。障害者がスポーツのフィールドでは祝福される一方、日常生活では未だ数多くの偏見に直面しているという“矛盾”を表現したという。フランス航空宇宙軍がアクロバット飛行で上空にトリコロールを描くと選手入場。各国の選手たちがシャンゼリゼ通りを行進。日本選手団の旗手は陸上・石山大輝と競泳・西田杏。声援に手を振りながら笑顔で入場した。140人が出場するウクライナ選手団が出場すると、会場はスタンディングオベーションで出迎えた。選手の中にはロシアとの戦闘で脚を負傷した元兵士もいるという。第二次世界大戦で負傷した英国兵士らのリハビリの一環で開かれたアーチェリー大会が起源とされるパラリンピック。今なお戦争に巻き込まれた選手が出場している状況は変わっていない。パラアスリート5人によって気球型の聖火台に火が灯されると、聖火はゆっくりと空へ。12日間にわたる熱戦が幕を開けた。