THE TIME’ TIMEレポート
ことし9月に行われたボーディービルの全国大会。13人がエントリーした「ミスクラシックモデルトールクラス」では女性らしさは残しつつ、シェイプアップされた筋肉の美しさなどを競う。金メダルの栄冠に輝いたのが富山県南砺市の氏家凪咲さん(26)。凪咲さんはことし1月からフリーランスのパーソナルトレーナーとして働いている。20代前半から60代後半まで男女問わず人気のトレーナー。自宅を取材。幼いころから運動神経抜群で運動会では必ずリレーの選手、持久走大会も1位。中学のときには陸上の走り幅跳びで全国5位に。しかし凪咲さんは悔しさが残ったという。新潟の大学を卒業後県内の総合型スポーツクラブに入社した凪咲さんはフィットネスのインストラクターとして働き始めた。しかし凪咲さんは「『うつ病』と『適応障害』の診断を受けて」と話した。幼いころからの完璧主義な性格が自らを追い込んだ。家族と会話をすることさえ避けるようになったという。過食症にもなり一度の食事で菓子パン9個など自分の心と体をコントロールできなくなっていた。そんなときに出会ったのがボディービルの大会。自分を変えたいと減量やトレーニングに打ち込むうちにうつ病や過食症の症状も、少しずつ改善。半年間で12キロの減量に成功し体脂肪10%以下で大会に臨んだ。中でも評価されたのが背中の筋肉。凪咲さんは「競技は全然違うがようやく全国で一番を手に入れられたっていうのはすごくうれしかったです」と話した。