報道ステーション (ニュース)
島根県は小選挙区制の導入以降、全国で唯一自民党が議席を独占。竹下登元総理や、青木幹雄元官房長官を輩出してきた。今回は細田博之前議長の後継を決める選挙だが、細田氏は裏金問題を招いた安倍派を率いてきた当事者。その重荷を背負ってマイクを握るのは錦織功政氏、元財務官僚の新人。知名度の低さを跳ね返そうと自民党の組織力をフル稼働させた選挙戦を展開している。支持者向けの会合を重ねることで、票を着実に固めようとしうている。挨拶回りもその一つ。地元県議などがあらかじめセッティングした会場に出向き、地元の党員等に支持を訴える。こうした挨拶回りを一日に何箇所もこなしてきた。訴えるのは政治の刷新。亀井候補の追い風となっているのは裏金問題への有権者の怒り。亀井亜紀子候補は島根を地盤とした元衆院議員の亀井久興氏の長女。前回の選挙では細田氏に敗れ、比例復活も叶わなかった。立憲民主党は連日、党幹部を投入し、総力戦を展開。選挙区内を広くまわり支持を訴えてきた。泉代表と地元神社を練り歩いたこの日、有権者とのふれあいに手応えを感じていたが、思いがけない言葉も。自民党に代わる選択肢になれるのかどうかが問われている。少子高齢化と過疎化が急速に進む島根県。かつては賑わっていた商店街にも、その面影はない。