中国とオーストラリア 南太平洋をめぐる攻防

2026年8月19日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

先月、ソロモン諸島・ワレ首相が日本を訪問。ワレ首相はオーストラリア・アメリカ・日本とそれぞれ関係強化で一致した。ワレ首相の活発な外交活動の背景には中国・オーストラリアなどとの間で繰り広げられる影響力の攻防がある。太平洋島しょ国は14か国ありそれぞれ広大なEEZを持っている。島しょ国との関係協会は海洋資源や海上交通路の確保など日本にとっても戦略的に重要。ソロモン諸島は2019年台湾と断交し中国と国交を樹立、2022年に中国と安全保障協定に署名。オーストラリアやアメリカでは中国軍が南太平洋に進出するための拠点を築こうとしているのではないかとして警戒感が高まった。2026年に政権交代が起きワレ首相は政策を大きく転換。日米などとの関係を重視する姿勢を示し安全保障協定の見直しを検討する考えを明らかにしている。前政権が中国に接近した背景には中国の大規模な支援がある。中国は影響力の拡大によって台湾の影響を排除・海軍を含む海洋進出などの成果を狙っているとみられる。
オーストラリアはパプアニューギニアやフィジーと相互防衛条約を結んだ。また経済開発支援も大幅に強化するとしている。ただオーストラリアは関係強化の目的が中国への対抗だと表明することは慎重に避けている。先月、中国側の新しい動きが波紋を広げている。中国側は潜水艦発射弾道ミサイル実験を直前に不十分な形でしか通知せず島しょ国の一部も批判や懸念の談話を発表している。日本はこれまでオーストラリアやアメリカに次ぐ規模の支援を行っている他、3年に1度太平洋・島サミットを開催。東海大学・黒崎岳大准教授は日本には大国間競争を前面に出さず同じ島国として仲間意識の強みもあり蓄積を踏まえ協力を具体化していくべきだと話している。


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