ワールドビジネスサテライト WBS X
丸亀製麺を運営するトリドールのテストキッチン。そこにやってきたのは創業者の粟田社長。調理スタッフが運んできたのはパンケーキ。こちらは全国42店舗展開するコナズ珈琲の新商品。その評価は「合格」。1985年小さな焼鳥店から始まったトリドール。2000年に始めた丸亀製麺の大ヒットにはじまり、今では立ち飲み酒屋や天ぷらなど国内で10種類の業態を展開。2024年3月期の売上高にあたる売上収益は過去最高を見込んでいる。渋谷の本社を訪れ、粟田社長に話を伺った。トリドールがこだわってきたのが感動体験。その原点は丸亀製麺にある。丸亀製麺ではあえて客の見えるところでうどんを店舗ごとに製麺。客は麺を打つところから茹でるところ、天ぷらを揚げるところまで眼の前で体感でき、臨場感を楽しむことができる。ほかの外食チェーンが機械で効率化を進める中、店舗に多くの従業員を配置し、手作りのうどんを提供する。さらに独自の麺職人制度もある。より美味しいうどんを作るための知識と技術が必要な麺職人。その合格率は3割。8年前から試験を始め、先月ようやく全店舗に配置を完了したと発表。さらなる成長のため、トリドールはすでに海外市場への挑戦に経営の軸足を移している。丸亀製麺は9の国と地域で264店舗を出店。また、海外の外食チェーンを買収するなど、グループ全体で4年後までに現在の861店舗から3,000店舗まで拡大することを目標に掲げている。トリドールが今最も注力するのが中国でラーメン店。本場で勝機はあるのか?