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高遠そばにはネギと辛味大根とそれに加え欠かせないものがあるという。それは焼き味噌、お店では関西風のだし汁に焼き味噌を溶かし、さらに辛味大根とネギを薬味としてつけ汁にしているという。岸野さんはこの食べ方に感動したのだとか。岸野さんのお店のそばを試食したU字工事は「そばの強みが出ている」などとコメント。岸野さんは挽きたてのそば粉にこだわり、手作業で作っているため40食程度しか出せない。ただそのそばを求め多くのお客さんが訪れる。またお店は昭和9年に建てられたもので、自らリノベーションを行い1年半をかけたという。お店はカフェのような雰囲気で、石畳は石臼を使用している。壁には友人たちが描いてくれた五重塔などが。移住仲間によれば岸野さんは人徳があり、常に仲間を気にかけている。お店の定休日にはジャズライブなど移住者と地域をつなぐイベントも開催している。そばは併設された部屋で行い、自作のそば打ち台などを作りあげた。また高遠町でお店を開いたのは高遠町産のそばの実にこだわるためで、近年復活した「入野谷在来」という品種を使用している。甘みも香りも非常に強い品種だという。そんな岸野さんはそばの製粉にこだわっており、研究も欠かさない。製粉で味が全然変わるのだという。
岸野さんこだわりの製粉は朝8時から始まる。40人前をその日の朝に製粉し、その量は3キロほど。粗めのザルで振るい、その後細い目のザルでふるいにかける。ザラリとした食感のために粗めのそば粉がメインだが、細かいそば粉で繋を作る。その後はそば打ちの作業に入るが30分から40分ほど。場合によっては朝の5時から製粉作業を行うこともあるという。お店は開店15分前からお客さんが並び始める。お店は夫婦2人で切り盛りし非常に忙しい。この日は雨だったが次々と来客があり、この日は午後3時までの予定だったが、そばが売り切れたため2時で閉店となった。閉店後、長野県産の野菜が手に入る「産直市場グリーンファーム」に足を運ぶ。ただ岸野さんは自分で育てた野菜をお店で出すのが夢だと語り、現在ではネギを畑で育てている。住居やお店などの土地はは1000坪、1000万円かかったと語る。そんな岸野さんが最も力を入れている新しいそばがあるという。