午後LIVE ニュースーン (ニュース)
カスタマーハラスメント(カスハラ)への対応で航空業界のライバル同士がタッグを組んだ。全日空と日本航空が共同でまとめた対処方針では、カスハラに該当する行為は、従業員の人権および就業環境を害するものだとしている。カスハラに対しては、警察への通報なども含め、組織として毅然とした対応を取る姿勢を明確にした。実際に起きた事例を両社で共有して対応力を高めるとしている。昨年度、2社が把握したカスハラは合わせておよそ600件に上っている。対応への苦慮で従業員に大きな負担がかかり、休職に追い込まれた事例もあった。カスハラの該当行為:暴言、大声、侮辱、差別発言、誹謗中傷など。脅威を感じさせる言動。過剰な要求。暴行。業務に支障を及ぼす行為。今回、国内の大手2社が足並みをそろえることでカスハラにきぜんとして対峙する姿勢を示すねらいがある。運輸業界ではことし、JR東日本と西日本も相次いで対処方針を策定している。こうした取り組みによって働く人たちの尊厳を守り、運航やサービスの質を維持することにつながるのか注目。