ZIP! ZIP!特集
金箔の決闘シーンを支えているのが客席後方のブースに居る劇団四季の音響チーム。剣が重なり合うときに鳴る効果音は音響さんが演技に合わせて120種類ある効果音から選んでその場で流している。「斉藤さんが剣を振れば音を流してくれますよ」というのでやらせていただいた。こだわりの舞台裏をさらに深堀り調査。公演前後に衣装の修復などメンテナンスを行う衣裳部屋にお邪魔した。前回「アナ雪」で取材したときにはエルサの衣裳の修復中だった。今回の「ゴースト&レディ」の衣裳のこだわりについて聞くと「実在する人たちなので、史実に基づいたデザインになっています」とのこと。実際に存在したナイチンゲールやヴィクトリア女王は肖像画をもとにデザインや生地などを忠実に再現、約3か月かけて作られたもの。装飾が多い衣装の数々は俳優の激しい動きでどうしても予期せぬトラブルが起こることも。本番中のトラブルにも対応する衣裳さんは緊急事態に備え、針や糸・ハサミなどはもちろんのことクツのストラップ用が切れた時用のゴムやテームなども持っている。そして隣の部屋には俳優のかつらをメンテナンスする「床山部屋」。今回の「ゴースト&レディ」では俳優26名に対し75枚のかつらが使用されている。床山部屋の奥ではかつらにシャンプーをしていた。床山担当はほぼ全員が美容師・理容師の免許を持っているという。