ニュースウオッチ9 (ニュース)
北海道・福島町では人を襲ったヒグマがまだ捕獲されていない。福島町は元横綱千代の富士の出身地で、九重部屋は毎年福島町内で夏合宿を行ってきた。ことしも来月5日から予定されていたが、町によると協議の結果中止することになったとのこと。力士たちがよく訪れていた居酒屋の店主は残念だと話していた。店主はクマに襲われ亡くなった男性の親戚で、店は今週から休業しているそう。警戒続く福島町ではきょうも巡回車両によるパトロールが行われていた。福島町ではゴミ置き場が荒らされるなど市街地へのクマ出没が続いている。きょうはヒグマがエサとして好むクルミの木の伐採作業や、背丈の伸びた草の刈り取り作業も。町内の民宿では宿泊予約のキャンセルも相次いでいるという。30年近く民宿経営を続ける鶴間さんは初めてのケースに困惑していると語った。目撃者が撮影した映像では、ヒグマにライトを当てても動じる様子がなかった。南知床・ヒグマ情報センターの藤本さんは「人から逃げる気配がなく、市街地の中で平気で民家の横に入ってくる。これはほかのクマにはない要素」「OSO18は人を避けて逃げていたので比較にならない」などと指摘し、そのうえで「真剣にクマ対策を日頃からやらないといけない時期にきているのでは」などと述べた。きょうもクマの目撃情報は相次いでいて、宮城県内だけで5件あった。