サンデーモーニング (ニュース)
国会では攻勢に出る野党に、少数与党を率いる石破総理。激しい論戦が続いている。政治とカネを巡り、新たに問われたこととは?。木曜日、今年の漢字に選ばれたのは「金」。その理由は五輪の金メダルラッシュに未だ真相が見えない裏金問題。政治とカネの「金」でもある。裏金問題の発覚から1年余り。国会では、年内には法改正を成し遂げて早期に幕引きを図りたい石破総理。しかし、自民党と野党の間で企業、団体献金を巡る対立が際立っている。その自民党が出した政治改革案は、カネの使いみちを明らかにしなくてもよい政策活動費の廃止を打ち出したが、代わりに出てきたのが「公開方法工夫支出」。外交上の秘密のほか企業の営業秘密や団体、個人のプライバシーに関わる支出は、どこの誰に金を支払ったかを公開しなくてよいとしている。監査機関を作り、非公開の理由などをチェックさせる仕組みだというが、石破総理はチェックの規定、体制は自民党内で議論していて各党で調整をする話だという。政治とカネの法改正を巡っては与野党合わせて9本の法案が並び、どの法案が通るのか見通せない事態に。
木曜日、約14兆円の補正予算案については衆議院を通過。与党だけでは過半数に届かない中、賛成に回ったのは国民民主党。補正予算への賛成を取り付けるために自民党が切ったカードが、急きょ発表された国民民主との合意。ただ178万円への引き上げについては「目指す」としか書かれておらず、財源の裏付けもない。「国民民主党を抱き込むための、その場しのぎではないか」と追及された石破総理は「逃げとか詐欺とかをするつもりは全くない」と発言。ただ補正予算が通った翌日、早速、自民党が提示した来年からの引き上げ額は178万円からは程遠い123万円。これには国民民主党・榛葉賀津也幹事長は「来年の通常国会も(与党が)そういうことをするなら、我々の態度もどうなるか分からない」と発言。少数与党によるぎりぎりの国会運営が続く。