NHKニュース7 (ニュース)
日銀はこれまで物価上昇リスクと景気減速リスクの「双方を慎重に点検する」考えを示してきた。物価上昇への対応優先なら利上げ必要だが、早すぎると景気減速リスクを高める恐れもあるのだ。現在日銀内では「物価の上振れにより警戒すべき」という意見が多くなっている。その背景にあるのは2つ。1つは値上げの動き。企業では賃上げ・値上げの動きが積極化していて、こうした中で原油高が長期化すると「値上げの動きがさらに加速するのでは」という見方が出ている。もう1つは緩和的な金融環境。欧米と比べ日本の金利水準は低く、こうした状況が今後も続くと「物価を一段と押し上げる方向に作用する」という指摘が出ている。4月の前回会合では金融政策を据え置くも、9人の委員のうち3人が利上げを主張していた。その後、別の2人の委員と植田総裁が利上げの可能性を示唆。日銀は来週の会合で利上げを最終判断する。政策金利を現在の0.75%から1%程度へ引き上げる方向で議論する方針。利上げに踏み切れば去年12月以来で、政策金利は1995年以来31年ぶりの高さに。
